教職実践専攻(教職大学院)
教職実践専攻(教職大学院)紹介
特徴
- 理論と実践の往還を通じて、学校現場の課題を解決し、実践知の継承と創造に取り組む意欲と高度な力量を有する初等中等教員を養成します。
- 秋田の高い学力を中心的に支えてきた経験豊かな実務家教員と、質の高い教員を養成しつつ秋田を含め国内外の教育実践を研究・支援してきた研究者教員が協同して指導にあたります。
- 秋田県・市町村教育委員会が開催する、県内の種々の研修・フォーラム・会議等に参加して、教育専門監、指導主事の優れた実践に触れることができます。
- 職員室を模した院生室単位で、現職院生は学卒院生のメンターとしての役割を果たし、学卒院生は日常的に現職院生の実践知に触れることができます。
- 週1日の実習を通じて、現職院生は連携協力校等の学校・授業改善の取り組みに関与し、学卒院生は附属学校園と連携協力校で実践力の向上と自己の研究課題に取り組みます。
- 独立行政法人教職員支援機構の講習や、研修旅行などを通じて、地域の教育や自然・社会等の状況を知り、県内外の教育委員会、学校関係者との交流ができます。
教職大学院の専攻長・コース長挨拶や院生・修了生の声、Q&AについてはこちらのPDFをご覧下さい
秋田大学教職大学院を構成する「3つのコース」
秋田大学教職大学院で育成する「3つの力」
秋田県教育委員会との連携
〇教職大学院入学者等への【優遇措置】
教職大学院入学予定者及び終了予定者には、「教員採用試験」において大学推薦、特別選考、合格者採用延期等の優遇措置があります。各県によって内容は異なりますが、例えば秋田県では教職大学院特別選考の優遇措置が以下のようになっています。
- 大学院2年次において(修了後は2年間)、第一次選考試験の「総合教養」が免除になります。
- 大学進学予定の合格者は、希望により2年間採用を延期できます。
- 「教員採用試験」合格者が入学した場合には入学金相当の助成金を支給します。
〇教職チャレンジプログラム
教職大学院での研究・学修を続けながら、教育文化学部の授業を履修することにより、原則3年間で教員免許状(原則1校種で、中学校及び高等学校の免許状では1教科)の取得を可能とする制度があります(学部の授業料は無料で教員免許状の取得が可能です)。なお、大学院で所定の単位を修得することにより、専修免許状の取得もできます。
〇教員養成6年一貫プログラム
教育文化学部学校教育課程の学生で、本教職大学院に進学を希望する者は、選考を経て、4年次に教職大学院の授業を先取りして受講することができます。履修した科目は、入学後に事前取得した単位として認定されます。入学後、余裕を持って授業を履修できるとともに、空いた時間に学校での実習やボランティアなどを入れて、教育実践力のさらなる向上を図ることも可能です。
一貫プログラムを経て入学した場合には入学金の半額相当の助成金を支給します。
教職実践専攻の管理組織
秋田大学教職大学院のカリキュラム
秋田大学教職大学院では、これまで秋田県で築かれてきた教育の実践知を継承するとともに、これからの教育のあるべき姿の創造を目指し、「実践的課題解決」型のカリキュラムを設定しています。
授業紹介
「学校教育の現代的課題」
教育専門職として求められる責任感と不断の向上心という資質・能力の向上のためミドルリーダーとしての学校教育に関する主体的な判断力、改革力を修得します。学部卒院生と現職教員院生が同一のテーマについ て、一緒に意見交換をしながら議論を深めています。なお、本教職大学院では秋田県総合教育センター研修員も授業に参加することがあり、この授業でもそれぞれの経験を踏まえた活発な議論が行われています。
「ふるさと秋田のキャリア教育」
主な内容は、キャリア教育の推進の背景にある理論や動向について講義を通して理解し、実際に行われているキャリア教育の実践例について、現職教員院生の発表や県教委主催「キャリア教育実践研究協議会」に参加することで理解します。その後の演習では、グループワークでキャリア教育を学校経営の柱とする仮想の小・中・高一貫教育校の設立を構想して、キャリア教育全体計画を作成します。最終的には構想した学校のプレゼンテー ションを行い、自己評価・相互評価を行います。
「発達障害の事例分析と対応策の検討・評価」
この授業は、前半(学童期)と後半(青年~成人期)に分かれて、それぞれ専門の教員が共同で担当しています。前半では、主に学童期、後半では、主に青年から成人期を中心とした発達障害の個別事例に関する国内外の文献の講読を通し、分析方法の妥当性や結果の信頼性に関して議論しています。授業では、随時、具体的な支援の在り方等に関する講義も行われています。なお、この授業には多数の秋田県総合教育センター研修員も意欲的に参加しています。