留学を希望する方へ
留学体験記

クラクフ経済大学
(ポーランド)

2022(令和4)年度
派遣交換留学
国際資源学研究科 博士前期2年
氏居綾香

クラクフにある聖マリア聖堂とクリスマスツリー


聖マリア聖堂の前で撮った写真


ヴァヴェル城で撮った写真


ヴロツワフにある洗礼者ヨハネ大聖堂


ポーランド・リトアニア共和国時代の王座のレプリカ


「ポーランド留学を経験して」
私は、2022年8月から2023年3月までポーランド・クラクフにあるクラクフ経済大学に留学していました。
クラクフ経済大学では資源管理において重要な資金調達や配分を学ぶためのパブリックファイナンスやポーランドの加盟しているEU連合を深く知るためのEUの授業を履修していました。またポーランドにより馴染むため初心者向けのポーランド語の授業も履修し、挨拶や自己紹介などポーランド語の基礎を学びました。それらに加えて、自分自身の研究を進めかつ森林資源管理についての理解を経済の分野から深めるため、森林のTotal Economic Value(総経済価値)を学び、Monografia Studencka and Studentusへの投稿を目指し論文を作成しました。
留学生活では、様々な場面で日本との違いを見つけることができ、刺激的かつ充実した生活が送れました。身近な場所での違いは、交通機関の乗り方です。日本では事前に行先までの切符を買い改札を通り電車に乗りますが、ポーランドでは改札のようなものはなく、電車に乗ってから車掌さんに切符を見せます。また、バスは行先に応じた距離によって運賃が定められているのではなく、行先に行くまでの時間によって運賃が異なるというシステムでした。このような違い以外にも様々な興味深い違いを見つけることができました。
さらに、現地と旅行先(ラトビア・リトアニア)でアウシュヴィッツ・ビルケナウをはじめとするポーランド及び東欧の歴史を象徴する場所や博物館に行ったことも良い経験になりました。この経験から現在でも東欧諸国内にあるロシアに対する恐怖感や危惧の念を感じることができ、現在進行形で続いているウクライナ戦争を新しい観点から見ることができるようになったと感じます。
個人的な部分では、外部との交流をせずに一人で研究や勉強することが苦手であることと、他の人とディスカッションするほうがアイデアが浮かび研究に対するモチベーションを高い位置で維持できることが分かりました。これからはこの点を意識して研究に勤しんでいきたいと思います。
ウクライナ戦争もありポーランドへの留学は中断せざるを得ないリスクがありましたが、全体を通して得るものは多く実りのある留学生活になりました。

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