留学を希望する方へ
留学体験記

蘭州大学
(中国)

2017(平成29)年度
派遣交換留学
教育文化学部3年
田中 千陽

黄河にかかる中山橋のライトアップ

夜市で売られている甘酒
「牛奶鸡蛋醪糟」

友達とモロッコのお茶を飲みながら
部屋でゆっくり(本人:右)

クラスの銀川旅行にてラクダと

 みなさんこんにちは。教育文化学部地域文化学科の田中千陽です。1年間中国甘粛省蘭州市の蘭州大学に留学していました。さて、蘭州についてよく知っている方はごく少数なのではないでしょうか。そこで私の蘭州のおすすめスポットを紹介します!蘭州には中国ムスリムが多く住んでいるため、彼らのためのモスクや店等が街中に混在しています。特に私のおすすめは彼らが営む夜市で、特色ある軽食が売られています。焼いた羊肉の串や、温かいミルクに溶き卵・レーズン・ナッツ等を入れた甘酒はやみつきになりますよ。蘭州の食べ物はとても安く売られているため、気軽に現地の料理を食べることができます。他にも蘭州は古くからシルクロードの要衝であり、市内の東西を流れる黄河が印象的です。昼と夜で違った景色を楽しむことができ毎日多くの人で賑わっています。中国は広大なため各地域の食文化、景色は全く異なっています。また中国の経済発展は著しく、行くたびに新たな発見ができます。中国に少しでも興味があれば、恐れずに現地に行き独特の空気に触れて欲しいですし、蘭州にも是非足を運んでみてください!

 蘭州大学での留学生活は本当に充実していました。私は主に中国語を学ぶ授業を取っていましたが、生徒のレベルに合わせて先生が授業を進めてくれるほか授業内で発表する機会がたくさんあるのでおのずと発言力が鍛えられます。日本人学生が少なく、現地の人には英語が伝わらないため中国語漬けの生活を送ることができます。もちろん異国の地で語学を学ぶには自分からアクションを起こすことが何より大事ですが、蘭州大学の先生や学生は熱心に私をサポートしてくれ、クラスメートとも毎日助け合いながら中国語の勉強に励むことができたので、初めて中国語を学ぶ人でも比較的学びやすい環境が整っているのではないでしょうか。留学当初中国語がほとんど聞き取れなかった私でも徐々に中国語でのやりとりに慣れていくことができました。

 最後に私の大好きな友達を紹介します。私にはモロッコ人のルームメイトとパキスタンの友達がいました。毎晩三人で集まり、ルームメイトが入れるモロッコのお茶を片手に、パキスタンの友達が母国の音楽をかけて中国語でおしゃべりを楽しむことが毎日の習慣になっていました。彼らはムスリムなので、イスラームについて様々なことを教えてくれました。今では彼らの国の文化やイスラーム世界に魅了され独学でアラビア語を勉強しているとは留学前の自分には考えられなかったことです。そして蘭州で知り合った友達はみな私を家族のように接してくれました。私も彼らのような心の優しい人に成長していきたいです。

 今後中国に留学しようか迷っている方へ、不安もあると思いますが自分を信じて一歩踏み出してみてださい。大きな出会いと経験が得られること、私が保証します。
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