秋田大学オリジナル米「ほたるひめ」プロジェクト
5回目「収穫祭」を行いました

 

 

 

 

 

 10月7日(土)、8日(日)の2日間、学生9名が参加して今年度最後の活動となる収穫祭を行いました。このプロジェクトの年間の行程で学生が最も楽しみにしている収穫祭では、自分達で作った米(うちる米・餅米)できりたんぽ作りと餅付きをします。9月に稲刈りをして天日干しした稲を現地の方々が脱穀・精米して準備してくださいました。
 初日はきりたんぽ作りです。炊きたてご飯を潰して手際よく杉の棒にくっつけて形を整えます。次に金網を乗せた薪ストーブの上で焼き目を付けていきます。昔は囲炉裏で焼いたそうですが、こうして薪ストーブで焼くのも今ではなかなか珍しい光景です。さすがに出汁は地元のお母さん方が事前に作っておいてくださったものを使いましたが、自分達で作った米を使ってのきりたんぽの味は格別でした。午後はあいにくの雨のため野外での作業は出来ず、小屋の中で小豆の仕分け作業を手伝いました。
 2日目は天気も回復したので、朝から野外作業をしました。2班に分かれ、干し草運びと堰上げ作業です。干し草運びは一見米作りとは無縁に思われる畑作業ですが、ここの畑で取れた野菜を使い滞在中の学生達のご飯を作ることも多いので貴重な体験です。そしてなかなかの重労働なので学生の若い力は地元から大歓迎されています。堰上げは春先に行う作業ですが、今年は秋にも行いました。
 一仕事を終えて、いよいよ餅付きです。ここでも昔ながらのスタイルにこだわって杵と臼を使いました。杵は実際に持ってみると意外に重くバランスを取るのが難しいようでした。餅付きはご飯が冷めないうちの作業が勝負です。付くまえに“こねる”作業があるのですが、この作業で餅の出来映えが決まります。うまくこねないと、粒々が残ってしまいます。出来上がった餅を丸めてお雑煮とよもぎ餅が完成しました。地元のちびっ子達も一緒にみんなで美味しくいただきました。
 今年の作業もこれで終了です。森のテラスを始め地元のみなさんには本当にお世話になりました。感謝の気持ちを込めてみんなで記念撮影をして田んぼを後にしました。