著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年04月27日

 

本学部教員の著書を紹介します。

渡辺英夫(教授):地域文化学科人間文化コース担当、
人間文化講座所属
編著『秋田の近世近代』高志書院、2015年1月刊行、320頁
税抜10,000円


本書は秋田のフィールドに関心を持つ有志九名が集い、秋田大学史学会の研究部会
を通して共に研究を深めた、その成果です。それぞれの問題関心に基づき各自あたた
めてきたテーマをまとめたため、共通テーマに基づく分担研究ではないが、地域の問
題に焦点を絞りつつ、それを全体史の広がりの中に位置付けて捉えようとする視点が
貫かれています。

【目次】
はしがき
第1部 近世編
秋田藩における正保国絵図の作成過程…………………渡辺英夫(秋田大学教授)
秋田藩重臣岡本家の家計…………………………………新堀道生(秋田県立博物館学芸員)
組下給人の借知-十二所給人曲木氏の記録から-……半田和彦(秋田県立秋田明徳高校)
佐竹北家の分領統治-秋田藩の所預制の特質について-…加藤民夫(秋田県公文書館)
第2部 近代編
秋田藩維新史における「砲術所藩士活躍説」の誕生………畑中康博(秋田県立博物館学芸主事)
秋田県下の第三回総選挙……………………………………伊藤寛崇(秋田工業高等専門学校)
近代土崎における福祉と資産家………………………………大川 啓(立教大学兼任講師)
  -一八七〇~一九一〇年代の救貧・火災・米価騰貴を中心に-
秋田の濁酒密造について-大正期を中心として-……………菊池保男(能代市史編集委員長)
在郷城下町増田の成立と発展…………………………………脇野 博(岩手大学教授)
  -重要伝統的建造物群保存地区の歴史的基盤-