著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年10月13日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐々木和貴(教授)英語教育コース、
英語・理数教育講座所属
『名誉革命とイギリス文学: 新しい言説空間の誕生』(富樫剛編)
横浜:春風社、2014年9月刊行、3,000円


 従来の英文学研究で取り上げられることが少なかった十七世紀末から十八世紀初めにかけての時代に焦点を当て、名誉革命 (1688年)が英国社会にもたらしたインパクトを、詩、劇、政治論説、小説など種々雑多なテクストを読み解くことで明らかにしようとした論集です。私は第4章を担当し、「名誉革命と演劇」という視点から論じました。

【目次】

序章 「石炭あんか事件」―文学の政治性、政治の文学性(冨樫剛)
第1章 名誉革命と「言説空間」の位置―政治、文学、公共圏(坂下史)
第2章 柔和なアングリカンと名誉革命 ―アイザック・ウォルトンの包括的思想を
    基点として(曽村充利)
第3章 「革命がおきたらおしまいだ」―マーヴェル、ミルトン、ドライデンが歌う
    武力と抵抗のイギリス17世紀(冨樫剛)
第4章 舞台の上の名誉革命―トマス・シャドウェル再考(佐々木和貴)
第5章 マシュー・プライアー造反の理―詩人外交官の相対的世界 (西山徹)
第6章 日和見主義の政治言説とそのレトリックを探る―ハリファックス、ハーリー、
    スウィフトと混合政体論(中島渉)
第7章 名誉革命とフィクションの言説空間―デフォー作品における神意の事後性
    (武田将明)

【編者】

冨樫剛    フェリス女学院大学文学部教授
著者
坂下史    東京女子大学現代教養学部教授
佐々木和貴  秋田大学教育文化学部教授
曽村充利   法政大学グローバル教養学部教授
武田将明   東京大学大学院総合文化研究科准教授
冨樫剛    フェリス女学院大学文学部教授
中島渉    明治大学商学部准教授
西山徹    名城大学経済学部教授