著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年10月13日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐々木和貴(教授)英語教育コース、
英語・理数教育講座所属
『文化現象としての近代:吉村伸夫遺稿集』(佐々木和貴編&共訳)
東京:金星堂、2015年5月、2,500円


 本書は、2014年春に惜しくも急逝された十七世紀英国詩人アンドリュー・マーヴェルの研究者吉村伸夫氏の遺稿集です。英詩研究にとどまらず、様々な学問領域に越境して「文化現象としての近代とは何だったのか」という難問と対峙した、吉村氏のスケールの大きな仕事を次の世代に伝えるべく、その主要な論文・講演・翻訳を選んで編みました。なお翻訳については、未定稿箇所を編者が補う形で訳出したため、共訳としています。

【目 次】

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐々木 和貴 
第一部
一 書簡に見るマーヴェル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二 文学者にとっての王政復古時代イングランドを考える
  『マーヴェル書簡集』の仕事の中から・・・・・・・・・・・
三 文化現象としての近代
   英国の場合 civilityの概念から見えるもの・・・・・・・
四 アルカディアに佇む市民としてのマーヴェル
 “The Coronet”を糸口に―・・・・・・・・・・・・・・・・
五 Civil と civic のあいだ ―あらためて近代を考える―・・・・
六 翻訳のすすめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
七 ホモ・サピエンスとしての自分を考える ・・・・・・・・・・

第二部 
第三代シャフツベリ伯爵アントニー・アシュリー=クーパー 作
  『人間、マナー、意見、時代の特徴』(一七一一年)より
  「美徳あるいは長所の探求」第一巻・・(共訳)吉村伸夫・佐々木和貴
あとがきに代えて・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・吉村 泰子
初出一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・