2015/04/15

秋田大学から世界へ〜男女共同参画〜

 

 

 今、メディアでは女性活躍と地方創成について熱い議論が繰り広げられています。少子化対策として政府が掲げた男性育休取得の数値目標も報道されました。学童保育や病児保育の定員も大幅に増やすことになるようです。それでは制度が整えば、すべての人が、自らが選択するワーク・ライフ・バランスのもとで仕事に邁進し、働きたい地域で充実した生活が送れるようになるのかといえば、それほど簡単なことではないと思われます。
 制度そのものは既にかなり整っているのです。ただ、権利は天から降ってくるものではありません。不断の努力で守り抜き、バージョンアップしていかなければなりません。個々人が選択したワーク・ライフ・バランスを認めあう寛容性も必要です。
 このような状況の下、大学が果たすべき役割は大きいと思われます。秋田大学は地方の中規模大学ですが、職種、教職員の勤務形態は多様性に富んでいます。男女共同参画に関しては、すべての教職員が満足できるワーク・ライフ・バランス実現のための制度を整えること、それらを誰に気兼ねすることなく利用できるような風土を醸成することを目指してきました。
 地方では大学は地域社会への貢献が期待されています。多様性に富む大学での取り組みを成功させることで、また、そのノウハウを地域社会に還流することで、秋田県の女性活躍と地方創成に寄与することができれば嬉しく存じます。そして秋田モデルを全国へ、世界へ発信する夢を抱いて地道に活動してまいります。
 今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

男女共同参画推進室長 渡部育子