美郷町立美郷中学校において,水田教授・鎌滝准教授が防災授業を実施しました。

陸羽地震について解説する水田教授。




 

 5月28日(木),美郷町立美郷中学校の全校生徒約500名を対象に,地域創生センターの水田敏彦教授・鎌滝孝信准教授が「地震から命を守るために~1896年に発生した陸羽地震を教訓として~」をテーマに防災授業を行いました。この授業は,過去に美郷町周辺で発生した陸羽地震を教訓に,防災意識の高まりを促すことを目的に実施したものです。
 前半は鎌滝准教授が地震について解説。地震とは地球を覆う殻=プレート同士の動きにより生じる現象であり,美郷町においては南北に縦断する活断層が存在することから,繰り返し地震が発生する可能性があると述べました。また,「日本は地震が多い国であり,それは皆さん(生徒)の子どもや孫の世代以降も変わらない事実なので,しっかり備えてほしい。」と,日本は世界有数の地震大国であることも説明しました。
 後半を担当した水田教授は,授業のテーマである陸羽地震について当時の写真を交えながらその被害状況を紹介した後,防災のための心構え,行動等について説明しました。「災害(敵)を知り,地域(己)を知ることが大事なこと」であると述べた水田教授は,さらに「得た知識を生かす(行動につなげる)ことを忘れてはならない」と付け加え,身の回りの家具を固定するなど普段から地震に備えておくことの重要性を伝えました。
 授業後には生徒から「今日学んだ地震の知識を生かし,災害への備えをしっかりしていきたい。」と感想がありました。


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