由利本荘市西部地区自主防災組織連絡協議会の防災研修会において,秋田大学の教員が講話を行いました。

 

 

講話の後は附属鉱業博物館の見学を行いました。


 

 6月17日(水),由利本荘市西部地区自主防災組織連絡協議会に所属する同市の住民35名が秋田大学を訪れ,防災研修会を行いました。
 秋田県西南部に位置する由利本荘市は,地震による津波被害はもちろんのこと,鳥海山の噴火に伴う災害へも備えておく必要がある地域です。今回の研修はこの「地震」と「噴火」に関する防災をテーマに実施されたもので,国際資源学部資源地球科学コースの大場司教授と地域創生センター地域防災部門の鎌滝孝信准教授が講話を行いました。
 前半は鎌滝准教授が,秋田県地震被害想定調査や,津波堆積物により地震痕跡を明らかにする調査の紹介を交えながら,日本海側の地震・津波被害について概説。地震が発生する周期などに注意しながら,もしもの時に備えておくことの重要性を伝えました。
 後半の大場教授は「鳥海山の噴火に伴う防災」について,噴火の原因や規模,さらには火山において噴火以外に見られる現象を踏まえながら解説しました。鳥海山は巨大な火山であり,噴火およびそれに伴う噴石や火山泥流・土石流に留意しておく必要があるものの,前兆現象を見逃さず,また近寄らなければ直接的な被害は少ないと考えられることを説明しました。
 参加市民はそれぞれの講話を聴きながらメモをとったり,終了後に質問したりするなど,自身の住む地域における防災について,真剣に考えている様子でした。


 地域創生センター地域防災部門では,小中学校,自治体,企業等への講演会,出前授業等を通じて,広く秋田県の安全・安心のための防災教育活動を行っています。県内の防災・地震におけるご相談がありましたら,お気軽にご連絡ください。
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