『雪国秋田を彩るプロジェクションマッピングプロジェクト』

左から曽根さん、島崎さん、夏堀さん













 

渡り廊下に映し出したプロジェクションマッピング








 

昨年度末、学生広報スタッフはプロジェクションマッピングプロジェクトの島崎徹さん、曽根悠司さん、夏堀凌さんにお話を聞きました。
秋田大学「学生自主プロジェクト」とは、目的の達成(課題の解決)に向けて複数の学生が協力しながら活動する課題解決能力の育成を目指した取り組みのことです。その1つである『雪国秋田を彩るプロジェクションマッピングプロジェクト』。リオ五輪の開会式でも話題になったプロジェクションマッピング。学生自主プロジェクトとして活動しているメンバーはたったの3人。綺麗な映像の裏には相当の苦労の影があるようで、「今年度最初のプロジェクションマッピングは、12月19日でした。11月中旬に動画づくりを始めたため、1ヶ月以内に仕上げなければなりませんでした。また、メンバー全員が大学4年生ということもあり、卒業研究と重なってしまい、とても忙しい1か月でした」と笑顔で語ってくれました。
プロジェクションマッピングプロジェクト自体は6年前からあったものの、建物への投影は今回で2年目になります。当初はギターやピアノなどの小さいものに映していましたが、前回からは広報課の協力で学生支援棟と中央図書館を結ぶ渡り廊下に映すことが可能になりました。
前回との大きな違いは、ずばり、『動く』と『音』。前回の静止画を動かしたものを、今回は立体的に動かしたいということで、音楽に合わせてインパクトのあるプロジェクションマッピングに仕上げました。音に合わせて花火が打ちあがったり、私たち学生広報スタッフの公式キャラクター『キースとぐーす』が登場したりと、見る人の心を魅了する演出でした。
意外にも動画づくりのノウハウは、某世界最大の動画共有サービスからヒントを得たそうです。動画制作の技術は学校の勉強だけでは養えず、メンバーと相談しながら参考にしていたとのこと。動画制作技術を得るところから始まり、卒業研究と兼ね合いを見計らいながら動画制作を進める。とても忙しいスケジュールの中それでも乗り越えることができたのは、「多くの人に自分たちの作品を見てもらう機会は、なかなかないと思います。その機会があるならば、ある程度実になったものを作っていきたい!その気持ちが原動力です。」と、島崎さんは話していました。
これからの展望として「満足のいく表現をしきれていないので、もっと表現力・芸術性を高めることが第一です。すごい作品ができたから見に来て!とお客さんを引き込めるような秀作を作りたい。」そう熱く語っていました。
最後に、【新しい生活が始まる新入生】、【これから何かに挑戦したい学生】に三人からメッセージをいただきました。
夏堀さん
「一か月間の参加で、動画編集の技術もその時点では0でした。未経験でも興味さえあれば、活動していけます。興味がある人はぜひ一歩前に踏み出して、『勇気』を持って一緒にプロジェクトをやりましょう!」
曽根さん
「動画制作は結構大変です。しかし、お客さんが私たちの作品を見て、『感動』してくださったとき、頑張ってよかったなと思えました。そういう体験を他の人にもしてほしいです」
島崎さん
「学生自主プロジェクトのように、自分のやりたいことができる機会はなかなかないと思います。自分が好きでやりたいと思ったことができる場所があるので、ぜひ『挑戦』してみてください!」
いつもの雪道がプロジェクションマッピングや音楽で華やかに彩られる…
秋田大学の冬の風物詩として感動をもう一度。
(記者:武石、カメラ:杉山)
(取材時2019年2月21日)