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高校生のための研究者・研究内容紹介

医学部医学科

所属
(学科・コース・講座等)
教員名
(職名・氏名)
研究テーマ
研究内容
医学科形態解析学・器官構造学講座 教授・板東 良雄 難治性神経疾患の発症機序の解明と治療法の開発 脳血管障害、認知症、多発性硬化症について病気の成り立ちや治療法の開発を行っています。また、幹細胞を用いた再生医療の応用についても検討しています。
医学科形態解析学・器官構造学講座 教授・板東 良雄 様々な疾患の病態形成における血管ー神経相互作用の解析 近年、様々な疾患の病態形成に血管の動態変化や神経活動の関与が明らかになってきています。そこで、心臓や腎臓などの循環器系疾患において血管の動態変化や神経活動がどのように病気の形成に関わるのかに興味を持っています。
医学科形態解析学・器官構造学講座 教授・板東 良雄
准教授 鈴木 良地
腸管粘膜免疫の抗原読み分け機構の解明 免疫は自己と非自己を区別し、非自己を個体から排除する仕組みです。腸管粘膜免疫組織は免疫組織ですが、非自己である食物は排除しません。これには、非自己をさらに身体への障害の有無で区別する仕組みが必要です。この読み分け機構を脂肪酸結合タンパク質の発現局在を指標に研究しています。
医学科細胞生物学講座 教授・八月朔日 泰和 神経細胞内シグナル伝達分子の細胞内局在の解析 神経細胞はヒトを含む生物にとって、様々な臓器や細胞の働きをコントロールする為に重要な役割を担っています。神経細胞が臓器の働きをコントロールする時に、細胞内で情報が処理され、他の神経細胞などに信号を送ります。細胞内で情報が処理される際に多くのタンパク質が働きますが、我々は、どのようなタンパク質が神経細胞のどこで働いているのかを、自ら作製した特異抗体というツールを使って、タンパク分子の局在を様々な顕微鏡で観察できるようにして研究しています。
医学科細胞生物学講座 准教授・山崎 正和
助教・鮎川 友紀
組織や器官がつくられる仕組みの解析 ヒトを含む多細胞生物の器官を構成する細胞の多くは、無秩序に存在しているわけではなく、特定の方向に従って適切に配置されます。例えば、気管や卵菅の内側は、線毛と呼ばれる小さな毛を有する細胞によって構成され、全ての細胞の線毛が特定の方向に動くことで異物の排除や卵子の運搬が行われます。従って、この運動の方向性が異常となると、気管支炎や不妊などが引き起こされます。我々は、分子遺伝学や数理モデルなどの手法を駆使して、細胞集団が同じ方向を向く仕組みを研究しています。
医学科細胞生物学講座 助教・吉川 究 ビタミンA貯蔵細胞についての研究 ビタミンAは眼の網膜において光を受容したり、全身の細胞で遺伝子の転写を制御したりする大事なビタミンです。血中濃度は常に一定範囲内におさまっており、この調節のために働いている細胞が肝臓のビタミンA貯蔵細胞です。この細胞は肝臓の病気になるとコラーゲンなどを必要以上に合成し肝臓を硬くし肝機能を低下させます。ビタミンA貯蔵細胞がどのようにビタミンAを貯蔵するのか、またどのようにコラーゲンを産生するのかを研究しています。
医学科細胞生理学講座 教授・尾野 恭一
講師・大場 貴喜
助教・岡本 洋介
心臓循環の生理学及び病態生理学に関する研究 心房細動と呼ばれる不整脈は、心房が1分間に300回以上も不規則に拍動することにより生じます。年齢が上がるにつれて発生率が高くなり、高齢化が進む日本では罹患者が増えています。動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状が現れるだけでなく、脳梗塞の発生率が高くなるため適切な治療が必要です。私たちは、電気生理学的手法や分子生物学的実験技術、コンピュータシミュレーションを用いて心房細動の起こるしくみや治療法に関する研究をおこなっています。
医学科器官病態学講座 教 授・後藤 明輝
准教授・吉田 誠
肺癌、婦人科癌の病理学的研究 患者さんの病変部を顕微鏡を用いて診断する病理診断や、病院で亡くなった方を解剖して死因を明らかにする病理解剖を業務として行っています。また、肺癌や婦人科癌(子宮癌、卵巣癌)がなぜ起こるのか?、治療をしても再発や転移をして、どうして患者を死に至らせてしまうのか?といった疑問の解明に顕微鏡での観察や、分子生物学的な実験で取り組んでいます。
医学科内分泌・代謝・老年内科学 教授・山田 祐一郎
准教授・藤田 浩樹
講師・森井 宰
助教・佐藤 雄大
糖尿病やその合併症の診断と治療に関する研究
生活習慣の欧米化に伴い、糖尿病が増加し、40歳以上では約3人に1人が糖尿病やその予備群です。糖尿病になると、腎臓や眼、心臓などに大きな障害が起きますが、これらの合併症の治療法は十分に確立されておりません。したがって、糖尿病やその合併症の的確な診断法と新規治療法の開発が求められています。当講座では、消化管から分泌されるホルモンのインクレチンに注目し、糖尿病とその合併症の治療への応用に関する研究を進めています。なまはげブルーサークルというロゴを用いた糖尿病撲滅のための啓発活動も秋田県内で行っております。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・堀口 剛
准教授・木村 哲
講師・合谷木 徹
麻酔中に使用する薬剤が呼吸や循環に及ぼす影響 麻酔薬、血圧を上昇・下降させる薬剤、脈拍を増加・減少させる薬剤など、各々、あるいは複数同時使用した時の呼吸(呼吸数、一回の呼吸量、一分間の呼吸量)や循環(血圧、脈拍、血管の拡張や収縮、心臓から拍出される血液量など)の変化を研究しています。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・木村 哲
講師・合谷木 徹
交感神経アルファ2受容体作動薬の麻酔作用 全身に分布している交感神経アルファ2受容体を刺激する作動薬は多彩な作用を示します。この内、作動薬の麻酔作用(鎮静と鎮痛)を研究しています。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・木村 哲
講師・合谷木 徹
助教・佐藤 浩司
医員・水野 香菜
血流障害後に発生する脳・脊髄障害の薬剤による軽減 血管閉塞あるいは心臓停止後に発生する脳や脊髄障害を軽減するための薬剤(Rhoキナーゼ阻害薬、交感神経アルファ2受容体作動薬、交感神経ベータ受容体拮抗薬、局所麻酔薬、一酸化窒素合成酵素阻害薬、女性ホルモン、水素など)について研究をしています。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・堀口 剛准教授・木村 哲
講師・合谷木 徹助教・堀越 雄太
助教・山本 夏子
麻酔・手術後の脳機能障害の原因と予防 麻酔・手術後に発生する記憶力低下などの高次な脳機能低下の原因究明(麻酔薬の脳内長期貯留や脳内の炎症)と防止策(キセノン、リチウム、デクスメデトミジンなどの薬剤投与)について研究をしています。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・堀口 剛助教・安部 恭子
血流障害後に発生する肺障害の薬剤による軽減 血管閉塞あるいは心臓停止後に発生する肺障害(肺血管からの液体漏れなど)を軽減するための薬剤(カリウムチャネルを開放する薬剤など)について研究をしています。
医学科麻酔・蘇生・疼痛管理学講座 教授・西川 俊昭
准教授・堀口 剛
助教・吉本 正志
局所麻酔薬中毒による心臓停止における脂肪乳剤による心臓再拍動の効果 大量の局所麻酔薬が血液中に誤って投与された時、局所麻酔中毒による心臓停止が発生します。最近、心臓蘇生で脂肪乳剤投与の有効性が示され、局所麻酔薬の大量投与による心臓停止モデルを用い、脂肪に溶解度の異なる局所麻酔薬で脂肪乳剤の有効性の差異について研究しています。
医学科放射線医学講座 助教・和田 優貴 ホウ素中性子捕捉療法における低酸素環境の影響 腫瘍細胞のみを放射線で治療できる”ホウ素中性子捕捉療法”という治療において、腫瘍内における低酸素環境がどのような影響を及ぼすか、また、どのようにしたら治療効果を高めることができるかを明らかにするための細胞実験をしています。
医学科病態医学制御系・微生物学講座 助教・高須賀 俊輔
助教・江口 賢史
新規生理活性脂質の探索 ヒトをはじめ多細胞生物は、細胞と細胞の間の連絡にはたらくホルモンなどの物質を持っています。また、細胞の中のタンパク質や小器官の連絡にはたらく物質も存在します。私たちは、水に溶けない性質をもつ新しい連絡物質(=生理活性脂質)を発見しています。これらの生理活性脂質の薬としての応用や、疾患マーカーとしての利用に関する研究を進めています。
医学科病態医学制御系・微生物学講座 助教・江口 賢史 脂質質量分析法の開発 病気の原因になったり、病気の悪化に伴って変化する体内の脂質分子を測定する方法を開発しています。2002年のノーベル化学賞「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」を受賞した田中耕一博士でおなじみの質量分析技術を利用して、世界の他にはない新しい分析法を開発しています。
医学科病態医学制御系・微生物学講座 助教・高須賀 俊輔
助教・江口 賢史
遺伝子改変疾患モデルマウスの開発 病気が発症する仕組みは多くの動物で保存されています。胚性幹細胞(ES細胞)の遺伝子操作によって、特定の遺伝子機能が異常なマウスを作製しています。がんやアレルギー、炎症性疾患、神経変性疾患、心筋症、代謝異常症などのヒト疾患とよく似た病態を表すマウスを活用して、疾患原因の解明や治療法の探索を行っています。
医学科病態医学制御系・微生物学講座 助教・高須賀 俊輔 成長障害の分子機構 細胞内のエネルギーを産生するミトコンドリアの機能障害は、さまざまな臓器・組織での臨床症状の発現につながります。私たちは、生後の発達障害を示すマウスの肝臓ミトコンドリアに、異常な脂質が蓄積していることを発見しました。この脂質の機能と発達障害が起きる仕組みの解明を進めています。
医学科救急・集中治療医学講座 教授・中永 士師明
准教授・奥山 学
講師・古屋 智規
急性血液浄化療法の開発 重症患者に対して新しい血液浄化療法を開発し、生存率を向上させる研究を行っています。
医学科救急・集中治療医学講座 教授・中永 士師明
研究生・高橋 洋平
院内トリアージ方法の研究 救急搬送を円滑に行い、救命率を向上させるためのトリアージ(緊急度判定)の研究を行っています。
医学科救急・集中治療医学講座 教授・中永 士師明
大学院生・冨田 浩輝
人工呼吸器離脱のための理学療法の役割 重症患者に早期から理学療法を行うことにより、全身にどのような良い影響を及ぼすかを研究しています。
医学科分子生化学講座 教授・田中 正光
准教授・栗山 正
助教・伊藤 剛
がんのサポーター達 悪性腫瘍(がん)は癌細胞が主役として解析されてきましたが、最近はそれを取り巻く細胞達(間質細胞)が癌細胞を助ける、いえもっと積極的にリードしている様子が分かりつつあります。イケメンで優しかったジェダイもダークサイドに落ちてしまう事があるように、元々は正常組織だった間質細胞が、どういう経緯で癌細胞をサポートするようになるのか?その中には線維芽細胞、マクロファージや脂肪細胞など多種類の間質細胞が含まれます。これら癌のサポーター達の間でどういう連携をとっているのかを調べる事で、後方支援や癌細胞をけしかける事を止めさせる新規治療を目指しています。
医学科分子生化学講座 教授・田中 正光
准教授・栗山 正
助教・伊藤 剛
ピンチの切り抜け方(がん生物学) 癌に対して多くの化学療法(抗癌剤による治療)が現在行われていますが、それらの薬に抵抗して耐性を持つことが、癌治療の大きな問題点です。実際の抗癌剤治療を受けた患者さんの標本を顕微鏡で見ると、元とはだいぶ顔つきが変わった癌細胞が多く見られる事があります。実はこれ、癌細胞が薬による死から逃れようとして変顔になっている現場ではないかと思い調べています。主に細胞分裂のシステムを特別にする事でピンチをやり過ごし、投薬を止めるとまた通常のモードに戻る仕組みなどを研究しています。
医学科分子生化学講座 教授・田中 正光
准教授・栗山 正
助教・伊藤 剛
硬いのがお好き?(がん生物学) 一般に腫瘍組織は触ると硬い(正常部に比較して)。癌のサポーターの代表でもある間質線維芽細胞が多いと、硬くなる繊維を造る。癌細胞にも好みの環境の硬さがあって、ふわふわの柔らかい場所では動けずじっとしている。癌は自らの好みの硬度を周辺に作り出し、広がり易い足場を造るのかもしれない。癌細胞が硬度をセンシングする仕組みや、それを細胞運動(細胞骨格)に伝達するメカニズムを異分野(発生学)の手法も取り入れながら調べています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授・髙橋 直人 慢性骨髄性白血病の個別化治療に関する研究 慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害剤の薬物動態の検討から個別化医療を目指す研究を行っています。血中濃度と薬物の輸送蛋白や薬物代謝に関わる酵素に個人差があることからより副作用を減らし治療効果を高めた治療方法の開発を目指しています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授・髙橋 直人 慢性骨髄性白血病の薬物中止試験に関する臨床研究 飲み薬だけで治癒が狙えるかもしれない慢性骨髄性白血病はがん治療のモデルケースです。一生飲み続けなければいけないと言われているチロシンキナーゼ阻害剤の中止試験を全国の多施設共同研究として行い、治療中止を成功させるためのサロゲートマーカー・バイオマーカーの検討から、より多くの患者が治療中止できる方法を開発し、将来の治療ガイドラインにつなげたいと考えています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授・髙橋 直人 造血器腫瘍における抗腫瘍免疫の研究 日本から世界に発信された腫瘍免疫に関わる研究は多くのがんで抗腫瘍免疫を利用した治療法が効果をあげ、今年はとうとうノーベル医学賞を獲得しました。血液のがんは骨髄移植など抗腫瘍免疫を利用した治療はいままでもありますが、お薬のみで抗腫瘍免疫を利用した治療が応用される可能性があります。造血器腫瘍における抗腫瘍免疫のメカニズムについて研究し、臨床応用を目指しています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 非常勤講師・田川 博之 悪性リンパ腫のマイクロRNAの研究 悪性リンパ腫などの細胞のがん化には遺伝子の異常の累積に加え、遺伝子の調整に関わっているエピゲノムの異常が知られています。マイクロRNAはエピゲノムによる制御機構のひとつで、特定のマイクロRNAの発現の低下や上昇が細胞の増殖や細胞死であるアポトーシスに 関与していることを明らかにして、今後の治療法の開発につながる研究を行っています。 
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 非常勤講師・田川 博之 多発性骨髄腫の根治に向けた治療法の開発 多発性骨髄腫は血液のがんの一つで高齢者に多く、難治性の病気です。特に骨髄のニッチの低酸素環境に潜む骨髄腫細胞が治療感受性がないことが知られており、低酸素環境でがん細胞内におきる特徴的な分子生物学的な変化を利用した治療方法を考案しています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 准教授・小松田 敦 腎臓病におけるトールライクレセプターの発現に関する研究 腎臓病の一つであるIgA腎症は、感染症を契機に発症し腎にIgAが沈着する疾患である。この疾患における末梢血単核球のトールライクレセプターTLR発現について検討し、TLR4はIgA腎症で有意に上昇していることを明らかにした。現在は、糖尿病性腎症や腎硬化症の末梢血単核球におけるTLR2と4のmRNA発現の検討し、病因との関連を明らかにし、TLRの阻害が治療戦略に成り得るか検討しています。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 准教授・亀岡 吉弘 造血器腫瘍における開発臨床試験 造血器腫瘍の分子生物学的な研究から多くの分子標的薬が設計され、お薬となるまで世界中で開発臨床試験が行われています。秋田大学の血液内科では世界の最先端の治療方法を提供できるように多くの開発臨床試験に参加し大学病院の臨床研究支援センターと協力しながら安全に行っています。現在行っている試験のAMN107, AMG162, AP24534, PF-05280586, Vorasertib, PF-04449913, SGI-110, ASP2215, CC-5013, HBI-8000, などが進行中です。
医学科血液・腎臓・膠原病内科学講座 助教・鵜生川 久美 ヒト赤血球造血のメカニズムを明らかにする研究 哺乳類の赤血球には核がありません。赤血球造血の最終段階で核を放出(脱核)して赤血球になるためです。なぜ・どのように脱核するのかを中心に、ヒト末梢血造血幹細胞から分化誘導した赤芽球を用いて研究しています。将来的に、iPS細胞から輸血用赤血球を作り出したり、骨髄異形成症候群などの病因特定につながることを目指しています。
医学科消化器外科学講座 教授・山本 雄造
准教授・打波 宇
講師・吉岡 政人
大学院生・大塚 直彦
肝臓のプレコンディショニング研究 肝臓がんを治すために大量の肝切除が必要な場合、残される肝臓が少なすぎたり、肝細胞の働きが低かったり、手術操作で肝臓にストレスが加わったりすると、残った肝臓だけでは生命を維持できません。もし、残される肝臓を手術前に大きくしておいたり、肝臓を鍛えてストレスに強くしたり、潜在的な再生能力を高めたり出来れば、たくさんの患者さんを手術で治せます。動物実験等でその方法を開発し、分子生物学的手法でメカニズムを明らかにしています。
医学科消化器外科学講座 教授・山本 雄造
講師・吉岡 政人
外腸骨静脈の人工血管再建の意義と安全性に関する研究 膵臓がんの手術では小腸の血液を肝臓に運ぶ門脈という血管を合併切除することでこれまで手術不能であった患者さんを助けることができるようになっています。ところが、切り取った門脈の代わりに使う血管を脚から採取するのですが、代わりに脚が腫れてしまいます。そこで、脚の血管の欠損部を人工血管で置換した場合の安全性やリスクを評価研究をしています。
医学科消化器外科学講座 教授・山本 雄造
講師・吉岡 政人
医員・渡邊 翼
肝静脈分岐における新規分類の作成 肝臓へ流れ込んだ血液は肝静脈から出て、下大静脈という大血管を通じて心臓に戻っていきます。肝臓はたくさんの区域に分かれており、肝臓を切除する際には肝静脈の切離も必要になります。それぞれの区域から出た静脈は合流して最終的に左・中・右肝静脈の3本になります。これらの内、左肝静脈の分岐は多岐にわたるため、肝切除の際に、複雑な分岐のため、術後に血液のうっ滞が生じることがあります。そこで、CT画像を3D化し、多くの患者さんのデータを用い、肝静脈の分岐形態を細分化し、新たな静脈分岐の分類作成を試みています。
医学科消化器外科学講座 講師・吉岡 政人
助教・中川 康彦
大学院生・横山 直弘
ATP依存性カリウムチャネルによるラット肝切除後の残肝増殖における遺伝子発現解析 肝切除の後、肝細胞の再生や増殖を加速させることができれば、患者さんの回復もよくなり、合併症も減らせます。肝臓のエネルギー産生の中心であるミトコンドリアに存在するイオンチャンネルをある化学物質で開いてやると再生が加速されることがこれまでの研究でわかってきました。この現象を将来臨床で使えるように、また、新たな薬を開発できるようにそのメカニズムをDNAマイクロアレイなどを用いて、分子生物学的に調べています。
医学科胸部外科学講座 教授・南谷 佳弘 外科手術中に正確な癌の診断を可能にする方法の開発 抗原抗体反応を利用して、細胞内のタンパクを見る方法を「免疫染色」と言いますが、その反応には多くの時間がかかります。私たちは、電気の力を借りることによって、スライドガラスに乗る液体を素早く混ぜ、反応を促進する技術を開発しています。この原理を応用することによって、それまで2時間以上かかっていた「免疫染色」の行程時間を、「20分」まで短縮することができました。手術中でも、より精度の高い癌の診断を行い、治療法を決定することができます。
医学科胸部外科学講座 教授・南谷 佳弘 乳癌手術中の迅速で正確なリンパ節転移診断 乳癌がいちばん最初に転移するリンパ節をセンチネルリンパ節と言います。手術でこのリンパ節を見つけ出し、手術中に顕微鏡で観察して、癌の転移があれば、他のリンパ節も切除します。転移がなければ不要な切除は省略でき、患者さんの負担の軽減につながります。上記の「外科手術中に正確な癌の診断を可能にする方法の開発」を乳癌の手術にも応用して、より正確で速い、リンパ節転移診断の方法を開発しています。
腎泌尿器科学 教授・羽渕 友則
准教授・井上 高光
准教授・成田 伸太郎
講師・斎藤 満
病院講師・沼倉 一幸
腎泌尿器疾患に対する新規の診断と治療の開発 〇腎臓、腎盂尿管、膀胱、前立腺、精巣などの癌の発生機序の分子レベルの解析と新規診断、新規治療法や新規治療標的分子の同定を行っています。
〇腎移植の成績向上のための新規免疫抑制の方法や個別化医療の研究を行っています。
〇手術の侵襲(負担)を軽くするため、ロボット支援手術や内視鏡手術の改良を行っています。
〇非常に増加傾向にある泌尿器癌の背景となっている高脂肪食や肥満の影響を分子レベルの機序を解明しています。
医学科臨床腫瘍学講座 教授・柴田 浩行
助教・福田 耕二
誰もが「がん」になる時代、医食同源で「がん」を予防するクスリを自ら探索しよう。 「がん」は早期に発見し、手術をすれば治癒可能です。
しかし、病巣を遺残なく取り去ることは機能的問題や審美的な問題を後に残します。例えば大腸癌の人工肛門や乳癌の乳房全摘などです。抗がん剤は手術が不能なケースに用いられ、治癒を目指すことはほぼ不可能です。しかし、「がん」のメカニズムに基づいた薬物療法が主流になりつつあります。この知識を生かして、未病のうちに「がん」を予防する方法を模索しています。二人に一人が「がん」に罹る時代です。「がん」を駆逐する研究にみんなで立ち上がりましょう。
医学科地域がん医療学講座 教授・本山 悟 ロボット支援下食道癌手術 食道癌の手術は操作範囲が頚部、胸部、腹部に及ぶため、患者負担がとても大きく、高度な技量を必要とする難易度の高い手術です。私たちは、「ダヴィンチ」と呼ばれる手術用ロボットをこの食道癌手術に導入し、患者さんに対する侵襲が少しでも小さくなるように、そしてより精度の高い手術が行えるように、日々研究を重ねています。
医学科地域がん医療学講座 教授・本山 悟 食道癌リンパ節転移リスク診断法の開発 食道癌は容易にリンパ節転移を引き起こしやすい癌です。そして、この「リンパ節転移」が治療法および治療後の経過に大きく関与しています。ところが、転移リンパ節は数mm大と非常に小さく、精度の高い画像診断機器でも完全に診断することができません。これに対して私たちは、「CRP遺伝子」を使った新規の「リンパ節転移リスク診断」法の開発を行っています。
医学科地域がん医療学講座 教授・本山 悟 秋田県がん医療改善策の提言と実施 秋田県がん医療改善のためには、高いがん死亡率からの脱却、急増する高齢がん患者に対する適切ながん医療の提供、がん治療成績の地域間あるいは施設間格差の解消、マクロ施策とミクロ施策に別けた対策が必要だと考えます。私たちは秋田県内各医療圏のがん統計、社会情勢を詳細に分析し、秋田県がん医療改善策を模索しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
大学院生・阿部 和伸
糖尿病による骨や筋の萎縮予防について 動物モデルを用いて糖尿病による骨折や身体機能低下を、運動や薬が予防・改善できるか研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
大学院生・長幡 樹
骨折が早く治るために 動物の骨折モデルを用いて、どうすれば骨折が早く治るか研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
大学院生・湯浅 悠介
肥満に対する運動と薬の効果 動物モデルを用いて、肥満や骨折を運動や薬がどの程度予防・改善できるか研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
大学院生・齋藤 光
慢性腎臓病による骨や筋の萎縮予防について 動物モデルを用いて慢性腎臓病に伴う骨折や筋力低下を、運動や薬が予防・改善できるか研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
大学院生・佐藤 千晶
寝たきりにならないために 運動や薬で寝たきりにならないような対処法を研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
助教・野坂 光司
医員・土江 博幸
骨折による痛みを減らす研究 薬物治療で骨折による痛みを減らす研究をしています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔
秋田県における脊椎手術 秋田県内の脊椎手術の数や内容を調査・分析し、脊椎の病気に対する手術の改善に取り組んでいます。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔
高齢者の転倒予防 転んで骨折することが多い高齢者の筋力や姿勢の特徴を調べ、その対策により高齢者の転倒を防ぐことを目指しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
大学院生・木村 竜太
高齢者に対する包括的ソーシャルサポート 高齢者に対して身体的・精神的・社会的に多方面から支援を行い、一人暮らしの多い高齢者の身体・精神・生活環境の改善に取り組んでいます。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
脊椎手術のロコモ改善効果 脊椎の病気に対する手術が、運動機能が低下するロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防・改善できるか検討しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
超高齢者に対する脊椎手術治療成績 秋田県は世界一の超高齢県であり,先進国の未来を映し出すモデル地域である。超高齢者の手術治療成績を検証しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
リウマチ患者の脊椎疾患 秋田県のリウマチ調査から,脊椎関連疾患の頻度と推移,薬による治療効果などを評価しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
頚椎疾患の手術治療成績 頚椎手術調査から治療成績を向上させる因子の解析を行っています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
秋田県における脊髄損傷の疫学調査 最も高齢化が進んでいる秋田県における脊髄損傷の受傷原因、発生率、重症度、急性期治療の動向を調査しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
高齢者のせぼねの変形などの病気に対する家庭でできる運動療法 高齢者で多い,せぼねの変形や,痛みに対して,家庭でできるような安全で効果のある運動の研究をしています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講 師・本郷 道生
講師・粕川 雄司
助教・石川 慶紀
医員・工藤 大輔 
側弯症の早期発見と治療 小児期から思春期にかけて発生する側弯症は,進行すれば手術が必要になります。早期発見のため,学校検診が行われており,その効果を検証しています。さらに装具による側弯症の治療の効果を検証しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
准教授・松永 俊樹
講師・本郷 道生
助教・石川 慶紀
大学院生・飯田 純平
3次元筋骨格モデルを用いた,高齢者の脊柱変形の解析 3次元筋骨格モデルというコンピューターシミュレーションにより,高齢者のせぼねの変形に対する,新しいリハビリテーションや手術を再現する研究を行っています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
医員・土江 博幸
非定型大腿骨骨折と低ビタミンD血症との関係 非定型大腿骨骨折の発生要因の一つとして、低ビタミンD血症が関係しているかを調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・粕川 雄司
医員・土江 博幸
神経内科疾患と骨代謝 神経疾患により体の動きに制限がある患者において、骨代謝が健常人とどのように異なっているかを調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・永澤 博幸
医員・土江 博幸
粘液線維肉腫の遠隔転移と予後に関与する原因の解明 粘液線維肉腫という悪性腫瘍は、肺などに転移を発生させる事で命を奪う事があるため、生命予後を悪くする要因を調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・永澤 博幸
医員・土江 博幸
アクリジンオレンジによる軟部肉腫局所再発の抑制効果 アクリジンオレンジという試薬は、軟部組織に発生する悪性腫瘍(軟部肉腫)に対して再発を抑制する効果が期待されています。当院における軟部肉腫患者さんに対するアクリジンオレンジの効果を調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・永澤 博幸
医員・土江 博幸
超高齢発症の軟部肉腫症例の治療成績の検討 高齢化が進む近年、85歳以上の超高齢者に悪性腫瘍が発生する事がしばしば見られるようになったため、このような超高齢者に対して、適切な治療方法を調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
講師・永澤 博幸
医員・土江 博幸
骨軟部腫瘍におけるデノスマブ使用患者の骨代謝 骨に転移したがんや、骨巨細胞腫という骨腫瘍に対して、デノスマブという、骨吸収を抑制する薬剤が使用されます。この薬剤を使用する事での正常骨組織への影響を調べています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・齊藤 英知
医員・斉藤 公男
変形性膝関節症に対する膝関節温存手術(膝周囲骨切り術)について 膝関節温存手術は日本で古くから発展してきた手術技術です。当科では、欧州から最新の技術を導入し、日本の技術と融合することで良好な成績を得てきました。最新の光学式歩行解析装置や各種センサーを用いてモダンな歩行解析を行い世界にアピールしています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・齊藤 英知
医員・斉藤 公男
変形性膝関節症患者さんの膝関節面傾斜 歩行時の膝関節面は地面に対して平行ですが、変形性膝関節症では傾いています。最新の膝周囲骨切り術を施行するとその関節面傾斜は再度水平化していることが判明しました。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・齊藤 英知
医員・斉藤 公男
変形性膝関節症の病態に関する研究 変形性膝関節症の病態については未だ未解明な部分が多いです。当科では、single photon emission computed tomographyという画像装置を用いて、病態解明に迫っています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・木島 泰明
医員・藤井 昌
高齢者の股関節の骨折について 高齢者に多い股関節の骨折について、独自の分類を作成し、その分類に基づいた新しい治療体系を作ることで、怪我をしてしまった高齢者がより早く社会に戻ることができる治療法を世界に向けて発信しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・木島 泰明
医員・藤井 昌
股関節の人工関節について 股関節の軟骨がすり減ってしまい、人工の関節に取り換える手術を受けなくてはいけなくなってしまった患者さんが、痛みなく、より早く社会復帰するための、独自の手術方法や独自の手術後の評価の方法などについて研究しています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・齊藤 英知
助教・木島 泰明
成長期アスリートのスポーツ障害について 中学生のスポーツ選手を中心にスポーツ検診を行い、どのような競技のどのような選手にどのような怪我や障害が起こりやすいかを研究することで、怪我や障害の予防に役立てています。
医学科整形外科学講座 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
助教・齊藤 英知
助教・木島 泰明
高齢者の膝関節の痛みについて 高齢者を中心に骨や関節に関する検診を行い、高齢者の膝関節の軟骨が減ったことによる痛みが起きるメカニズムを研究することで、高齢者が健康な状態で長く過ごせる方法を追求しています。
医学部附属病院 リハビリテーション科 教授・島田 洋一
准教授・宮腰 尚久
准教授・松永 俊樹
助教・齊藤 英知
医員・斉藤 公男
大学院生・高橋 靖博
高齢者の転倒防止を目的とした6軸座位バランス機能評価・訓練装置の開発 高齢者の転倒予防においてバランス機能評価は非常に重要ですが、立位及び歩行でのバランス機能評価は評価そのものが転倒リスクとなり正確なバランス機能評価を行えない場合があります。私たちは座位という安全面でのメリットを確保しながらバランス能力の評価を可能にするため、座面に水平外乱刺激を加えた状態で重心動揺が計測できる座位バランス機能評価装置を開発しました。本研究では装置を更に発展させ、座面に三次元的に任意の外乱刺激を加えられるシステムを開発しより安全で正確なバランス計測装置を開発しています。
医学部附属病院 リハビリテーション科 教授(併任)・島田 洋一
准教授・松永 俊樹
医員・斉藤 公男 
大学院生・井上 純一
大学院生・岩本 陽輔 
新型リハビリテーションロボットの開発 病気や怪我で手足が不自由な患者さんのリハビリテーションを行う新型ロボットを、理工学部機械工学科や秋田工業高等専門学校などとの共同研究で開発しています。将来は、再生医療におけるリハビリテーション医療の強力なツールとして実用化が期待されています。
医学部附属病院 リハビリテーション科 教授(併任)・島田 洋一
准教授・松永 俊樹
医員・斉藤 公男 
大学院生・井上 純一
大学院生・岩本 陽輔
機能的電気・磁気刺激の基礎・臨床研究 機能的電気・磁気刺激は、脳卒中や脊髄損傷などで手足が麻痺した患者さんの運動機能再建や、脳機能改善などが可能な先端医療です。当科は、基礎的な動物実験から実際の臨床応用まで、国内外でトップクラスの研究実績があり、現在も最先端の研究を行っています。
医学部附属病院 リハビリテーション科 教授(併任)・島田 洋一
准教授・松永 俊樹
医員・斉藤 公男
3Dプリンタによる新型上肢装具の開発 手関節の骨折後に行われるギプス固定の代わりに、患者さんの上肢にフィットした3Dプリンタで作成する新型上肢装具を開発しています。
医学科皮膚科学・形成外科学講座 教授・真鍋 求 「ほくろ」のがんが悪性化するメカニズム メラノーマ(悪性黒色腫)は非常に転移しやすく、悪性度の高い「ほくろ」のがんです。私たちは遺伝子改変マウスを用いて、メラノーマが悪性化するメカニズムを調べています。
医学科皮膚科学・形成外科学講座 准教授・長田 真一 オートファジーは皮膚で何をしているのか? オートファジーは、「細胞が自分を食べる」現象で、この現象を発見された大隅良典先生は、昨年ノーベル賞医学生理学賞を受賞されました。私たちは、皮膚でオートファジーが起こらなくなった時にどうなるのか、病気との関連について研究しています。
医学科皮膚科学・形成外科学講座 准教授・長田 真一
助教・野口 奈津子
傷が治る時に細胞が正しく動く仕組み 地球に北極と南極があるように、細胞にも極性があります。細胞の極性が狂うと、細胞は正しい方向に動けなくなります。私たちは皮膚の細胞の極性がおかしくなった時に、傷の治り具合がどうなるのか調べています。
医学科皮膚科学・形成外科学講座 教授・眞鍋 求
講師・千葉 貴人
アトピー性皮膚炎の皮膚バリア機能の研究 表皮細胞を使って、皮膚のバリア機能の研究をしています。
また、質量分析計(分子をイオン化してイオンや分子の質量を測定する方法)を用いて、皮膚のバリア形成に重要な役割を果たしているセラミドの測定・解析を行うことにより、アトピー性皮膚炎の治療法につながる研究を行っています。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明
講師・高橋 和孝
助教・小田 正哉
良性脳腫瘍の最適治療とは? 良性脳腫瘍(髄膜腫や下垂体腺腫)は、悪性のものと異なり、脳組織に浸潤したり転移したりすることはありません。しかし、徐々に大きくなって、脳や脳神経を圧迫しますので、摘出術が治療の基本で、全摘できれば治癒します。そのために脳や脳神経をいかに傷つけずに腫瘍を摘出するかという手術の役割が重要な疾患です。そのための手術法、残存した場合の放射線治療との組み合わせなどを研究しています。神経内視鏡による体に負担の少ない手術も導入しています。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明
講師・中瀬 泰然
脳卒中の急性期医療の向上と普及にむけた研究:予防やリハビリも含めて 脳卒中の2/3は脳梗塞、つまり脳血管が急に閉塞することによります。脳は血流不足に弱い組織で閉塞すると直ちに麻痺などの症状を出します。この状態が数時間続くと脳は完全に壊死してもとに戻れません。それを防ぐための薬物療法や1mm程度の太さのカテーテルを使った脳血管内治療、さらにはバイパス術などを駆使した総合的治療を研究しています。脳動脈瘤が破裂しておきるくも膜下出血に対する開頭手術と血管内手術の複合治療も大きな研究テーマの一つです。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明
助教・小野 隆裕
悪性脳腫瘍の最適治療とは? 脳組織に浸潤する脳腫瘍を悪性脳腫瘍と呼んでいます。神経膠腫や膠芽腫が代表的です。治療の基本は摘出術ですが、腫瘍が浸潤した脳組織をすべて取ることはできないので、術後に放射線治療、薬物治療を併用します。このとき、腫瘍の種類によって治療効果が異なるため腫瘍を顕微鏡で観察して行う病理診断が重要となります。最近は遺伝子を含め著しい進歩があり当科でもハイデルベルグ大学などと共同研究をしています。また脳の部位別機能を測定しながら手術することで脳機能温存と最大限の腫瘍摘出の両立をはかるよう研究しています。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明
助教・小田 正哉
ターゲットを絞った放射線治療(定位的放射線治療)の研究 定位的放射線治療は、コンピュータで病変の場所を正確に計算し、正常脳にはできるだけ放射線がかからず、病変に集中的にかかるようにする特殊な放射線治療です。3cm未満の脳腫瘍、脳血管奇形などの病変に有効性が高く、手術の危険性が高い場合(高齢・心臓や肺などの機能低下など)や手術で取り切れなかった腫瘍などが治療対象になります。照射量や何回かの分割照射などを工夫し最適な条件を研究しています。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明
講師・高橋 和孝
くも膜下出血後におきる脳血管のれん縮に関する実験的研究 くも膜下出血の治療の第一歩は脳動脈瘤が再破裂しないよう手術または血管内治療で処理することです。しかし手術が無事終わっても、術後2週間までの間に脳血管れん縮(脳の多数の動脈が細くなって血流が低下する)がおき、ひどい場合は脳梗塞をきたして麻痺などの後遺症につながります。れん縮の原因はくも膜下血腫に接した動脈壁の炎症ですが、まだ十分解明されておらず、確実な予防や治療もありません。当科ではラットなどの脳動脈を取り出してれん縮の原因や治療を研究しています。
医学科脳神経外科学講座 教授・清水 宏明 ラットなどを用いた実験的脳虚血研究:虚血後に再開通させたときの過灌流について 頚動脈などの太い動脈が非常に細くなって脳梗塞の原因になることがしばしばあります。この狭窄をとる手術や血管内治療が普及していますが、問題点として、急に太くすることによって脳への血流が増えすぎることがあります。過灌流といわれまだ理由がよくわかっていません。ラットなどでこの病気に似た状態を作成し病態を研究することで、新たな治療法の開発を目指しています。
医学科呼吸器内科学講座 教授・中山 勝敏
准教授・佐野 正明
筋肉由来の特殊たん白質の肺疾患の改善効果 タバコによる肺の病気である慢性閉塞性肺疾患(COPD)の死亡の最大のリ スクは,身体活動の低下です。運動により筋肉から産生される特殊たん白質(サイト カイン)のアイリシンが,COPDの病態を改善するかどうかを,身体活動量やアイリシ ン,他の炎症性たん白質とCOPDの状態(肺活量や呼吸筋力)の関係を調べることで研 究しています。
医学科呼吸器内科学講座 教授・中山 勝敏
講師・佐藤 一洋
助教・浅野 真理子
超音波検査で肺の病気をみる 肺の画像検査はレントゲンやCTが一般的ですが、背中に超音波を当てると、肺を包む膜「胸膜」と、一部の病気の肺では「コメット」と呼ばれる線状のアーチファクトが見えます。超音波検査を用いてこのコメットの数や胸膜の変化をみることで、肺の病気の診断や治療評価を行う研究をしています。
医学科呼吸器内科学講座 教授・中山 勝敏
助教・竹田 正秀
イノシトールリン脂質からみた喘息新規治療薬の探究 イノシトールリン脂質は、ヒトの細胞が活性化し機能を発揮する際に重要な役割を果たします。喘息は現在も多くの患者さんが悩んでいるアレルギー疾患です。喘息発症には好酸球という細胞の気道局所での存在と活性化や気道上皮細胞の活性化による粘液産生が重要です。このような観点から好酸球や気道上皮細胞の細胞機能におけるイノシトールリン脂質の役割を解明することで喘息の新規治療薬の探究を行う研究を行っています。
医学科情報制御学・実験治療学講座 教授・齋藤 康太
助教・前田 深春
巨大分子コラーゲンの分泌機構の解明 コラーゲンは全タンパク質の約3割を占め、生体内で最も多いタンパク質ですが、小胞体で合成されたのち巨大な複合体を形成し、通常の輸送小胞に入りきらないため、分泌機構は未解明です。わたしたちの講座では、コラーゲンの小胞体からの分泌に特異的に関与するタンパク質群(cTAGE5/TANGO1/Sec12)を同定し機能解析を行なってきましたが、機能の解明にはまだまだ今後の解析が必要です。わたしたちは「巨大分子コラーゲンの分泌機構の解明」を目指しています。
医学科情報制御学・実験治療学講座 教授・齋藤 康太
助教・前田 深春
巨大分子キロミクロンの分泌機構の解明 キロミクロンはリポタンパク質の一種で、食事で取り込んだ脂肪を全身の組織に送る役割を担っていますが、これも小胞体で巨大な複合体として合成されます。最近、キロミクロンの分泌もコラーゲンとよく似た機構であることが明らかとなってきましたが、詳細は不明です。わたしたちは「巨大分子キロミクロンの分泌機構の解明」を目指しています。
医学科情報制御学・実験治療学講座 教授・齋藤 康太
助教・前田 深春
小胞体出芽部位形成機構の解明 哺乳細胞の小胞体出芽ドメイン(ER exit site)は、1つの細胞あたり数百個存在しますが、細胞周期や栄養状態などによって、その数や大きさ、局在が変化することが知られています。しかし、その分子機構はあまり明らかになっていません。私たちのグループは、最近コラーゲンの積荷受容体TANGO1がER exit siteの局在の決定にも関与することを明らかにしました。この結果を足がかりにして、高等真核生物でのER exit siteの局在がどのように決定されるのか、またER exit siteがどのように作られるのか(バイオジェネシスの分子機構)を明らかにしたいと考えています。この研究は、ER exit siteが関係する病気(ガンなど)の治療法の開発などに役立つことが期待されます。
医学科情報制御学・実験治療学講座 教授・齋藤 康太
助教・前田 深春
肝繊維化抑制の新規標的の探索 ウイルス性慢性肝炎に対する治療法の進歩により、今後非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が慢性肝炎の主因になることが予想されることから、肝繊維化を直接阻害する治療薬の開発がますます期待されています。脂肪肝から肝繊維化に至る過程では、ビタミンA貯蔵細胞である星細胞が多量のコラーゲンを分泌する繊維芽様細胞に分化します。分化によってコラーゲン繊維が大量に分泌されることと、それが蓄積されることが肝繊維化の主な要因であることはよく知られていますが、分泌動態の変化に着目した研究はあまり多くありません。私たちのグループは肝繊維化の際のコラーゲン分泌に着目することで、新たな因子を標的とした新しい肝繊維化治療薬の開発を目指します。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
講師・熊澤 由紀代
助教・佐藤 亘
助教・白澤 弘光
医員・岩澤 卓也
難病子宮腺筋症による不妊症の患者さんへの先進医療 子宮腺筋症は子宮の壁に子宮内膜症が発症してしまう、月経困難(生理痛)不妊症などをともなう若い女性に辛い病気です。当科では日本で4番目先進医療として認定をうけた「子宮腺筋症」を手術で取り除き赤ちゃんを抱っこしていただける新しいチャレンジをしています。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
講師・熊澤 由紀代
助教・佐藤 亘
助教・白澤 弘光
医員・岩澤 卓也
胚培養士・高橋 和政
胚培養士・安西 実武貴
ヒト受精卵発育の連続観察による良好な受精卵の選別 秋田大では日本の大学病院では有数の年間400例の体外受精を行っています。最近受精卵の発育の挙動をタイムラプスビデオレコーダーつきの培養器で観察ができるようになりました。不妊症の女性にできるだけ負担無く妊娠赤ちゃんを抱っこいただけるように、この器械を用いた私たちのチャレンジを紹介します。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
講師・熊澤 由紀代
助教・佐藤 亘
助教・白澤 弘光
医員・岩澤 卓也
がんに罹患してしまった若い未婚女性が将来妊娠できるように がんが発症してしまった若い、未婚女性が恐ろしい病気の治療を乗り越えたあとに、赤ちゃんを抱っこできるように私たちは卵子や卵巣の凍結保存をおこなっています。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
准教授・佐藤 朗
助教・三浦 広志
静脈麻酔による簡便な無痛分娩 分娩時の痛み(陣痛)は誰しも怖いことです。そのため、欧米では無痛分娩が一般的となっています。その方法は、背骨近くの太い神経を麻痺させて陣痛の痛みをとるものが主流です。しかし、技術の習熟が必要なことと、重篤な合併症があるため、慎重に施行するよう国から通達がありました。
当教室では、点滴から麻酔薬を入れる無痛分娩を取り入れています。麻酔効果は高くありませんが、自己調節ができるため妊婦の満足度は高く、重篤な副作用もありません。希望する妊婦さんに広く提供できるよう、安全性を高める研究を続けています。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
准教授・佐藤 朗
助教・三浦 広志
音波を用いた安全な早産予知の試み 早産といって、分娩(お産)予定日からだいぶ前に分娩する病気があります。早産の赤ちゃんは未熟なため、後遺症を残したり、時に命を落とすこともあります。早産の分娩予知ができれば、産科医療の大きな進歩となります。しかし、いまだに正確な分娩時期の予測ができないのが現状です。
当教室では、赤ちゃんに影響の少ない音波を用いて、赤ちゃんが生まれてくる子宮の出口の硬さを計測して分娩予知する試みをしています。早産を予防するという大きな目標に向かって研究をしています。
医学系産婦人科学講座 教授・寺田 幸弘
准教授・佐藤 直樹
医員・菅原 多恵
医員・金子 恵菜実
遺伝性発生した子宮体癌の臨床研究 遺伝性に発生した子宮体癌を、分子学的に探索し、遺伝学的に診断する臨床研究を進めている。遺伝性子宮体癌と分医学的類似癌の特徴を明らかにし、最適な識別・検診・予防の方策を考案している。遺伝性・家族性癌の患者さんとその家族に、個別的・予防的な医療を、適切に提供するための基盤研究である。
医学科 小児科学講座 准教授・豊野 学朋 隠れ肥満が体に及ぼす影響について 肥満状態が続くことで, 心臓病や脳卒中, 糖尿病の原因となり得ることが知られています. 一方で肥満は美容的な問題でもあり, 多くの方が気に掛けていることです. 病気の予防として肥満の対策を立てることは重要ですが, 誤った食事療法により「筋肉量を減らすことで体重が正常となるものの外観では分からない内臓脂肪量が多い」状態を隠れ肥満といいます. 隠れ肥満は女性や若年者で増加しているとされ, 近年, 肥満と同等かそれ以上に病気と密接につながる危険性が示唆されています. 現在, 隠れ肥満が心臓や血管, ホルモンバランスの及ぼす影響を研究しています.
医学科小児外科学講座 助教・森井 真也子 ω3系脂肪酸による肝庇護作用 小児を完全中心静脈栄養で管理することは非常に困難です。新生児の成長に必要な体重あたり100kcalの栄養を点滴すると赤ちゃんには肝障害が出現し致死的となります。近年、液体クロマトグラフィー質量分析法によって様々な脂肪酸の組成を調べることができるようになりました。この方法を使って肝臓に負担をかけない脂肪の種類(中鎖脂肪酸やω3系脂肪酸)について、培養細胞を用いた検討を行っています。
医学科社会環境医学系・法医科学講座 教授・美作 宗太郎
講師・大島 徹
助教・大谷 真紀
法医画像診断の研究 法医科学講座は事件や事故で亡くなった遺体の死因究明に携わっています。死因究明は主に法医解剖を通じて行いますが、近年は解剖前にCTという機器で断層撮影して死因究明に役立てる研究を行っています。法医解剖では身元不明の遺体も少なくありませんので、歯科X線撮影による個人識別も研究しています。また、法医学は死者のみが対象ではなく、虐待などで暴力を受けた被害者の傷をわかりやすく証拠化する研究も行っています。
医学科環境保健学講座 教授・村田 勝敬
講師・前田 恵理
助教・岩田 豊人
環境に由来する因子のヒト健康への影響 ①妊娠中の母親や小児が摂食している食物(魚介類など)には、胎児/小児の神経発達や発育を促進する物質(例えばDHAやEPA)もありますが、一方でそれらを阻害するメチル水銀、PCBなどもあります。これらの物質の健康への影響を臓器別に明らかにするために研究しています。
②職場では多数の化学物質が使用されていますが、ヒトへの影響は必ずしも明らかでありません。特に神経影響に焦点をあてて、どれ位の量から神経影響が現れ始めるのかについて研究しています。
③環境中の有害化学物質に曝露することによって不妊になることが危惧されています。どのような物質が不妊に関連するのか研究しています。
医学科公衆衛生学講座 教授・野村 恭子
助教・南園 佐知子
母子の健康に関する研究 母親の妊娠前の体重、妊娠期間中にどのくらい太れば健康な赤ちゃんが生まれるのか研究をしています。
医学科公衆衛生学講座 教授・野村 恭子
助教・YONG KIM FONG ROSELIN
自殺予防に関する研究 秋田県の自殺に関し、若者のメンタルヘルスについて研究をしています。
医学科公衆衛生学講座 教授・野村 恭子
助教・南園 佐知子
母乳栄養に関する研究 母乳の栄養成分とこどもの成長に関する研究をしています。
医学科公衆衛生学講座 教授・野村 恭子 働く女性に関する研究 女性の社会進出と月経・排卵など性に関する健康影響について研究をしています。
医学科公衆衛生学講座 教授・野村 恭子 生活習慣病に関する研究 高血圧・がんなどと生活習慣との関連について研究しています。
医学科医学教育学講座 教授・長谷川 仁志
准教授・
WOOD DONALD COLEMAN
助教・新保 麻衣
国際認証時代における理想的医学教育開発に関する研究 各分野の医師として必須である『プロフェッショナリズム』『人間力』『医学・医療知識』『診療技術』『生涯学習能力・教育力』について、実践レベルの修得が保証される新たな教育手法を開発するための実践と研究を国内外の機関と連携して進めております。特に各種シミュレーション教育・e-ラーニング・パフォーマンス評価をハイブリッドした各分野・学年横断的な統合教育を実践し研究成果を世界に発信していきます。
医学科医学教育学講座 教授・長谷川 仁志
准教授・
WOOD DONALD COLEMAN
助教・新保 麻衣
初年次からの基礎医学とリンクした医療面接OSCE、心エコー・腹部エコー・聴診OSCEの教育効果に関する研究 本講座では、理想的な医学教育を展開するために、世界に先駆けて、初年次から日本語と英語による胸痛・腹痛医療面接OSCE(客観的臨床能力試験)、心エコー・腹部エコー検査・肺の聴診OSCEを実施して、臨床医学の重要ポイントを基礎に結び付けて実践的に学習する効果を検討しております。これまで医学生の臨床実践力を評価する全国大会(第1回シムリンピック)で全国優勝する学生チームが出るなど成果を上げてきております。
医学科医学教育学講座 准教授・
WOOD DONALD COLEMAN
文化・経済人類学、民俗学に関する研究、医学英語教育学に関する研究 文化・経済人類学、民俗学の観点から、日本における中央と地方との関係、地域社会、干拓地・農村社会の研究、経済地域の歴史と民俗史の研究を進めております。特に、17年にわたって大潟村の歴史と社会を研究し、その成果を世界に発信しております。また、医学英語教育学に関する研究も進めております。
医学科医療情報学講座 准教授・片平 昌幸
助教・大佐賀 敦
病院情報システムに関する研究 病院の医療情報システムは非常に重要な情報を扱う上に,間違いがあってはならないものです。本講座では,電子タグ(無線で情報のやり取りができる名札のようなもの)を利用した医療情報システムの開発や,電子カルテのユーザーインターフェース(情報システムを利用者が扱うときの操作方法)の改善などといった,より高度で安全な医療情報システムをめざすための研究などを行っています。
医学科総合地域医療推進学講座 准教授・蓮沼 直子
助教・佐藤 和奏
地域医療充実を推進する教育体制構築に関する研究 日本の国情にあわせて地域医療を充実するために、問題解決型学習(PBL)やチーム基盤型学習(TBL)やシミュレーション教育の手法を駆使し、県内各医療機関と連携することにより、①総合診療能力を備えた各科専門医育成のための卒前卒後教育、②e-ラーニングを活用した二次医療の機関と大学各診療科が一体となった医学教育・生涯教育体制構築、③男女共同参画・キャリア支援教育、④地域包括ケア教育・多職種連携教育に関する研究を進めております。

医学部保健学科

所属
(学科・コース・講座等)
教員名
(職名・氏名)
研究テーマ
研究内容
保健学科
基礎看護学講座
健康科学分野
准教授・山口 典子 コラーゲンの新しい生物学的作用に関する研究 コラーゲンは細胞と細胞の間にあり、体を支えている主要なタンパク質ですが、がんの浸潤や転移にも深く関係していることが明らかにされています。例えばある種のコラーゲンの分解物は、がんの浸潤や転移を抑制する作用を示します。また、正常な細胞はコラーゲンなどの足場を失うと死亡するようにプログラムされていますが、がん細胞ではそのようなプログラムが破綻しています。これらの作用が、どのような仕組みで行われているかを研究しています。
保健学科
基礎看護学講座
健康科学分野
准教授・佐々木 久長 メンタルヘルスと地域づくり型自殺対策  身近な人が自殺を考えているときに、どのように対応したらいいでしょうか。死にたいと思っている人へのかかわり方、地域での支え合いの仕組みづくりについて、実際に介入しながら研究しています。またメンタルヘルス(心の健康)とコミュニケーションの関係を分析し、特に職場や学校でみんなが仲良く助け合ってやっていく方法を検討しています。これらを通して、秋田県の自殺率を下げることに取り組んでいます。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
教授・佐々木 真紀子
准教授・長谷部 真木子
助教・工藤 由紀子
助教・杉山 令子
助教・菊地 由紀子
がんの治療現場における医療従事者や家族の健康管理のための方策 医療現場では看護職やその他の医療従事者の健康に影響を与える因子が多くあります。その中でも、治療に使われる抗がん薬は健康な人にも様々な影響を与えることが知られています。医療従事者のみならず、一緒に暮らす家族への健康影響も懸念され、予防策を確立することが重要です。治療の現場での抗がん薬の取り扱い方や、防護策、実際の健康への影響を明らかにしながら、適切な取り扱いによる予防策など、研究を行っています。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
助教・菊地 由紀子
助教・工藤 由紀子
教授・佐々木 真紀子
准教授・長谷部 真木子
助教・杉山 令子
バーチャルリアリティを用いた看護技術教材の開発 看護学生は在学中に多くの看護技術方法を学び、学内演習を行います。これらの看護技術の中には、注射や採血など主に看護師になってから経験を重ねることで、その技術を高めることができるものもあります。このような看護師の勘やコツによる緻密な動作を、看護学生のうちに身に付けることを目指し、仮想空間で注射や採血を繰り返し練習することができる看護技術教材の開発に取り組んでいます。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
准教授・長谷部 真木子
教授・佐々木 真紀子
助教・工藤 由紀子
助教・杉山 令子
助教・菊地 由紀子
看護技術の教育方法についての研究 看護職にとって必須なのは看護技術です。確実に分かり易く看護技術を習得できる様にするための、教育方法について研究しています。例えば医療現場は急速に変化していますが、その中でも看護技術の原理・原則を理解し、臨床で応用できる様な教材の精選や開発に取り組んでいます。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
助教・工藤 由紀子
教授・佐々木 真紀子
助教・菊地 由紀子
助教・杉山 令子
准教授・長谷部 真木子
看護技術の効果の検証 患者さんに対して行う看護技術、例えば温罨法、冷罨法、足浴、手浴、マッサージなどの効果を検証する研究をしています。自律神経活動を測定したり、サーモグラフィで皮膚温を測定したり、様々な機器を使用して人の心と体にどのような影響があるかを調べています。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
助教・杉山 令子
准教授・長谷部 真木子
教授・佐々木 真紀子
助教・工藤 由紀子
助教・菊地 由紀子
外来がん化学療法をうける患者の支援に関する研究 がん治療のひとつである抗がん薬治療は、近年外来でも行われています。自宅で過ごしながら抗がん薬治療を行えることは、とても多くの利点があります。しかしトラブルがおきた時などには、対処が難しいこともあります。特に大腸がん治療の一部では、自宅で抗がん薬を持続注入するため、より困難な状況が予測されます。患者さんの不都合や、必要なことを明らかにし、より安全で快適な療養生活を送れる支援ができるよう研究を行っています。
保健学科
基礎看護学講座
基礎看護学分野
助教・菊地 由紀子 看護職が健康に働き続けるための勤務形態に関する研究 看護職には日中の勤務だけではなく、深夜の勤務や休日の電話当番など様々な勤務形態があり、日々ローテーションをしながら異なる勤務に就いている看護職もいます。より良い看護を実践するために、看護職自身が健康を維持しながら働き続けるための方策を、勤務形態の視点から考えていきます。
保健学科
臨床看護学講座
教授・安藤 秀明 医療技術シミュレータの開発 医療技術習得のために使用するシミュレータを開発しています。これまで、皮膚縫合、消化管吻合、乳房触診モデル、血管確保シミュレータなどを開発しました。
保健学科
臨床看護学講座
教授・安藤 秀明 子どもに対するがん教育 小学生から高校生に対して「がん教育」を行い、その効果を分析しています。また、教育委員会とも連携して教育法について講習会を開催しています。
保健学科
臨床看護学講座
教授・安藤 秀明 治療期がん患者支援 秋田大学医学部附属病院 緩和ケアセンターで、入院中のがん患者さん、外来中のがん患者さんにがん治療を行っている医師と連携して、症状緩和療法・心理的問題軽減にあたり、最新の対策を研究しています。
保健学科
臨床看護学講座
教授・安藤 秀明 アクティブ・ラーニングの開発 医療系学生が能動的に問題を見いだし、自ら問題解決する学習手法を開発・実践しています。
保健学科
臨床看護学講座
准教授・煙山 晶子 終末期の看護に関する教育方法 若い世代の看護学生でも、亡くなる前の患者さんやご家族に必要な看護援助をイメージできたり、実際に援助できるようにするための教育方法を研究しています。
保健学科
臨床看護学講座
講師・眞壁 幸子
助教・利 緑
助教・高階 淳子
助教・宗村 暢子
助教・赤川 祐子
准教授・煙山 晶子
教授・安藤 秀明
教授・伊藤 登茂子
美容院・理容院を活用した健康プロジェクト 秋田県は、高齢化率全国1位、がん死亡率全国1位など課題の多い県です。そこで、本研究では、地域に多く点在し、人々が定期的に足を運ぶ美・理容院を活用して、人々の健康の維持・増進ができないかを検証しています。ちなみに、秋田県の美・理容院の数は全国1位(人口に対して)です。これまでのアンケート調査から、美・理容師の健康への意識は高く、すでに様々な健康に関する取り組みが行われていることがわかりました。現在は、「美・理容院における身体活動量改善プロジェクト」を行っています。
保健学科
臨床看護学講座
助教・利 緑
准教授・煙山 晶子
教授・伊藤 登茂子
教授・安藤 秀明
エンド・オブ・ライフ・ケアに関する研究 がん患者および高齢者に対するエンド・オブ・ライフ・ケアについて、秋田県内の病院や訪問看護ステーション、老人介護施設で働いている看護師が学べる研修会を開催し、その教育効果について研究しています。講義の他に、少人数によるケーススタディやグループディズカッション、ロールプレイ等を通して、質の高いエンド・オブ・ライフ・ケアについて学び、死を意識してもなお人生を豊かに生ききれるためのケアや支援体制が県内全域において整っていくことをめざしています。
保健学科
臨床看護学講座
助教・髙階 淳子
准教授・眞壁 幸子
准教授・煙山 晶子
教授・安藤 秀明
がん治療に伴うアピアランスケア(外見ケア)に関する研究 抗がん薬治療では、脱毛などの外見の変化が起こります。これは患者さんの社会生活やQOLに大きく影響しています。このようながん治療に伴う外見変化への支援を充実するための研究を行っています。
保健学科
臨床看護学講座
助教・髙階 淳子 リンパ浮腫ケアに関する研究 リンパ浮腫は、リンパの流れが滞ることで起こるむくみです。多くはがん治療でリンパ節を切除したり放射線治療などによっておこります。リンパ浮腫の症状を緩和するためのケアやリンパ浮腫に悩む方々の生活に関する研究しています。
保健学科
臨床看護学講座
助教・赤川 祐子
准教授・眞壁 幸子
教授・安藤 秀明
教授・伊藤 登茂子
がんになった親をもつ子どもへの支援体制の構築 子どもの持てる力を信じて、親ががんであっても、子どもらしく前向きに生活が出来るような支援をどのように行なったら良いのかについて研究しています。
保健学科
母子看護学講座
母性看護学分野
教授・兒玉 英也
教授・篠原 ひとみ
乳児の睡眠発達に関する研究 乳児の夜泣き調査を行い、夜泣きには児の睡眠覚醒リズムが関係していることから、睡眠覚醒リズムとホルモン(メラトニン分泌)との関係について調査しました。また、乳児の睡眠構造を知るために睡眠時脳波の分析を行い、睡眠構造と児の発達との関係についても分析しました。乳児の睡眠発達を促すケア方法を明らかにする目的で研究を続けています。
保健学科
母子看護学講座
母性看護学分野
教授・兒玉 英也
教授・篠原 ひとみ
授乳拒否と母乳の味との関係 乳児が授乳を拒否する背景には母乳の味の変化があり、その味の変化の原因として乳房トラブルがあるという仮説のもとに味覚センサで母乳の味を分析しています。
保健学科
母子看護学講座
母性看護学分野
教授・兒玉 英也
教授・篠原 ひとみ
講師・成田 好美
妊娠期における歯周病菌検出の臨床的意義 妊娠期の歯周病は早産や低出生体重児の出産と関連があり、歯周病対策が必要である。妊娠初期から末期にかけて唾液を採取し、歯周病菌の4つの菌を、PCR-インベーダー法にてスクリーニングしました。そして妊婦健診時のデータ、食生活、日常生活、口腔ケアとの関連について分析し結果、歯周病対策に重要な菌種はPi菌、Pg菌であることがわかりましたが、口腔内からの除去は一般の口腔ケアでは難しいことから専門家によるケアの必要性が示唆されました。
保健学科
母子看護学講座
母性看護学分野
教授・兒玉 英也
講師・成田 好美
出産不安を抱く妊婦の自律神経活動と心拍変動バイオフィードバックの効果 妊娠末期の出産不安が自律神経活動に与える影響を、健康な妊婦を対象に調べ、出産不安を軽減する方法として心拍変動バイオフィードバック(専用機器を使用して行う呼吸法)の効果を検証しています。
保健学科
母子看護学講座
母性看護学分野
教授・兒玉 英也
教授・篠原 ひとみ
助教・工藤 直子
出産後の母親のストレス軽減に向けた呼吸法の効果 出産後の母親のストレスを軽減する目的としての呼吸法の効果について研究しています。小型の器械を使って、その人の呼吸リズムに合った呼吸法(心拍変動フィードバック)を毎日5~10分くらい行い、母親のストレス程度が軽減することが分かりました。
保健学科
母子看護学講座
小児看護学分野
教授・平元 泉 子どもの咀嚼機能の発達について 保育園児から小学生、中学生を対象に検査用のグミや咬合力計を使用して測定し、子どもの噛む力が、どのように発達するのかを調査して、食べ方の支援方法について検討しています。
保健学科
母子看護学講座
小児看護学分野
助教・大高 麻衣子 子どもの骨発達とスポーツ障害予防について 小学生、中学生を対象に超音波診断装置を用いて骨の発達について調査しています。また、骨発達に合わせて、スポーツ障害を予防できるようにストレッチなどの支援方法を検討しています。
保健学科
母子看護学講座
小児看護学分野
助教・齋藤 雅世 小児がん患者と家族の看護について 小児がん患者と家族を対象に、病院を退院してから必要な支援を調査して、安心して自宅での療養生活や学校生活を過ごすためのサポート体制の検討をしています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
地域看護学分野
教授・中村 順子 訪問看護、訪問看護ステーション管理者、死生観、在宅看護システムに関する研究 訪問看護のあり方、訪問看護ステーション管理者の役割などの研究を行い在宅看護の推進に役立てたいと考えています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
地域看護学分野
講師・長岡 真希子 地域医療連携、退院支援に関する研究 保健・医療・福祉に関わる職種間の連携や、病院を退院しても安心して治療を続けながら生活するための支援について研究しています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
地域看護学分野
講師・熊澤 由美子 地域精神保健福祉活動に関する研究 地域で障害があっても、より心身の健康を維持し暮らせるために必要な当事者活動や住民組織活動の支援について研究をしています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
地域看護学分野
助教・藤田 智恵 地域包括ケアシステムに関する研究 高齢になっても住み慣れた地域で安心して生活するための支援について研究しています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
精神看護学分野
教授・米山 奈奈子 アルコール依存症の総合的医療に関する研究 アルコール依存症は精神疾患ですが、患者及び家族は、専門的医療を受けられる機会が少なくまた知識や情報が乏しいことで、相談や受診が遅れることによって、その回復が阻まれる場合が少なくありません。本研究では厚生労働科学研究の分担研究として、アルコール依存症の普及・啓発に関する研究を行い、依存症の当事者・家族がどのように相談機関に繋がることができるのかについて、視聴覚教材としてのDVDを作成しました。
保健学科
地域生活支援看護学講座
精神看護学分野
教授・米山 奈奈子 地域における性暴力被害者支援プログラム開発及び関係機関のネットワークに関する研究 北米ではフォレンジック看護という新しい看護領域が認知され、暴力被害者への看護支援や、重篤な精神疾患等によって犯罪者となった患者の看護ケア、法廷での専門的視点からの証言活動などが含まれています。本研究では日本におけるフォレンジック看護の発展をめざし、性暴力被害者への看護支援プログラムを開発し、地域の関係機関による連携およびネットワークの構築に関する調査研究を行っています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
精神保健看護学分野
助教・猪股 祥子 認知症の人とそのご家族への支援について 認知症になっても住み慣れた地域で最後まで穏やかに暮らすためには,病気に対する正しい知識をもった家族と地域の人々の支えが必要です。認知症の正しい知識の普及とサポートできる地域づくりを目指した活動と研究をしています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
老年看護学分野
教授・鈴木 圭子 高齢期の健康増進とケアに関する研究 日本は長寿国として知られていますが、平均寿命の延長と共に世界各国で健康寿命の延伸が課題となっております。そのため、どのような要因やケアが高齢者の健康増進及び生活自立に関係するかを、身体・心理・社会面から調べています。
保健学科
地域生活支援看護学講座
老年看護学分野
講師・永田 美奈加 高齢者の虐待防止に関する研究 高齢者介護の現場において、ケアを行うスタッフによる虐待など高齢者の人権に関わる問題が起きています。虐待防止対策を検討するために、高齢者ケア施設で働いている看護職員を対象に調査を行い、虐待に対する認識や関連が予測される要因について分析しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・岡田 恭司 超音波を用いた運動器の研究 超音波を用い、関節周辺の軟部組織の形状、動き、硬さなどから変形性膝関節症、野球肘、シンスプリントなどの運動器疾患の特徴を研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・岡田 恭司 足圧分布から見た運動器疾患の研究 足圧分布の測定機器を用い、変形性膝関節症、脳血管障害、変形性股関節症、骨粗鬆症など運動器疾患の特徴を研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・岡田 恭司 遅発性筋痛軽減についての研究 遅発性筋痛を軽減する方法としてオリジナルな方法を開発し、登山を例に研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・岡田 恭司 メタボリック症候群に対する運動療法の効果の研究 メタボリック症候群の実験動物を用い、運動療法による効果を遺伝子学的に研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・岡田 恭司 膝靭帯損傷の発症機序の研究 膝の靭帯損傷がどのような状況で生じやすいか、全身的な動き、関節にかかる負荷などから研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・佐竹 將宏 呼吸運動療法についての基礎的研究 呼気ガス分析装置を用いた姿勢保持や運動時の呼吸や代謝の反応についての研究を、呼吸器疾患患者など様々な人々を対象に行っています。
保健学科
理学療法学講座
教授・佐竹 將宏 治療用下肢装具による装具療法についての研究 脳卒中により麻痺症状を呈した患者に対して、立位の安定や効果的な歩行獲得のために下肢装具を用いて行われる装具療法は、理学療法の主要な治療方法のひとつです。特に発症後早期に用いられる下肢装具やその下肢装具を使った効果について研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・若狭 正彦 高齢者に対する運動介入・長期継続効果の検討 高齢者に対する運動指導の介入効果とその後の長期継続効果の検討を行うことにより、高齢者の健康寿命延伸に寄与する運動プログラムを開発することを目的にしています。
保健学科
理学療法学講座
教授・若狭 正彦 遠隔医療リハビリテーションシステムの開発 ICT技術・情報端末機を用いた運動指導、介護予防指導を行うことにより、大学と遠隔地の物理的・時間的・空間的制約を克服し、都会型医療と地域型医療の医療サービス格差を減らす積極的かつ継続的な予防医療的アプローチシステムを構築することを目的にしています。
保健学科
理学療法学講座
教授・竹内 直行 運動麻痺に対する新しいリハビリテーションの開発 脳へ電気刺激などを行い脳卒中後の運動麻痺を改善させる新しいリハビリテーションシステムを開発しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・竹内 直行 脳刺激を用いた脳可塑性についての研究 頭髪の上から実施できる安全な脳刺激を用いて、様々な脳の病気や学習後の脳機能の変化を研究しています。
保健学科
理学療法学講座
教授・竹内 直行 社会脳機能の研究 相手の気持ちを推測したり共感するような社会生活にとって重要な心の役割、運動の真似をする模倣や教育学習時における脳活動メカニズムの研究を行っています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・佐々木 誠 呼吸理学療法に関する研究 呼吸理学療法は呼吸リハビリテーションの中核をなすものです。慢性閉塞性肺疾患をはじめとした慢性期の呼吸器疾患患者さん、集中治療室や新生児集中治療室で呼吸器疾患を伴っている患者さんは呼吸理学療法の対象となります。理学療法士の立場から、このような呼吸器に問題のある種々の患者さんに対するアセスメント、コンディショニング、運動トレーニング、呼吸筋トレーニングの方法や効果について研究しています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・佐々木 誠 日常生活活動中の呼吸循環反応についての研究 歩いたり、自転車を漕いだり、食事をしたり、着替えたり、荷物を持ち上げたりと私たちは生活するために毎日のように繰り返し同じ活動をしています。このような日常生活活動の最中は、呼吸が速く深くなり心臓も速く大きく打って、多くの酸素を含んだ血液を体の隅々にまで届けます。活動の際の姿勢や動作の速さ、腕を使うか脚を使うかによって、身体にかかる負荷は異なります。呼気ガス分析器や心電図などを用いて、日常生活活動中の呼吸循環反応を検討しています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・佐々木 誠 日常生活活動時の動作分析に係わる研究 寝返る、起き上がる、坐る、立ち上がる、歩く、階段を昇り降りするなどの動作は、様々な日常生活活動の中で基本的な動作と考えられます。健常者は毎日当たり前のように行っていることですが、障害を負うと基本的な動作をうまく行うことができなくなる場合があります。この能力障害があると、理学療法によって動作を再獲得させたり、援助の方法を介護者に指導したり、支援機器を用意したりすることになります。介助者の介護負担を含めて基本的な動作の分析を行っています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・上村 佐知子 睡眠導入剤服用後の残余効果について 睡眠導入剤を使用した高齢者やアスリートを想定して、翌日の認知や運動に薬の影響があるか調べています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・上村 佐知子 医療従事者のメンタルヘルスや対人関係技能 医療従事者の燃えつきの実態や、そのための予防策を考えています。特に、医療従事者のストレスマネージメント能力とコミュニケーションスキルの向上は重要だと考え、調査や実験を行っています。
保健学科
理学療法学講座
准教授・上村 佐知子 睡眠に影響を与える生理学的介入 入浴は入眠や熟眠に良い影響をもたらすことがわかっていますが、特に温泉が効果的であることがわかってきました。
保健学科
理学療法学講座
准教授・上村 佐知子 温泉が人体に与える効果 人工炭酸泉や塩化物泉、硫黄泉を用いて、血行改善とこれによる筋肉痛や疲労の回復、ダイエットなどを実験しています。
保健学科
理学療法学講座
助教・齊藤 明 成長期の野球肘と肘関節周囲の筋の硬さとの関係 成長期(特に小学5、6年生)の野球選手を対象に、超音波を用いて肘関節周囲の筋肉の硬さを調べ、野球肘とどのように関連するかを研究しています。またこれらの筋肉が硬くなるのは、投球フォームの影響か、姿勢や柔軟性か、または練習時間や投球数なのか、その要因についても合わせて研究しています。
保健学科
理学療法学講座
助教・木元 稔 身体に障害があるお子さんの歩き方・止まり方 身体に障害があるお子さんでは、特徴的な歩き方をするため疲れやすかったり、急に止まったりすることが難しいです。私は、バーチャルリアリティー(VR)やプロジェクションマッピングなどの最新映像技術、3次元動作解析機や床反力計という専用の動作解析機器などを用いて、身体に障害があるお子さんの歩く動作を解析しています。リハビリにゲームの要素を取り入れ、お子さんやそのご家族が行っていて楽しいと思える動作練習法の考案を目指し、研究を行っています。
保健学科
理学療法学講座
助教・照井 佳乃 歩行の不安定さを加速度計を使って検証する研究 私は加速度計を使って脳卒中患者さんや呼吸器疾患の患者さんが歩いているときの体の動きについて研究しています。脳卒中患者さんは後遺症のせいで歩くのが不安定になるといわれています。また、最近は呼吸器疾患の患者さんも病気を持っていない人と比べて歩行が不安定だといわれています。加速度から調べた左右対称性が体の動きの不安定さと関係があると考えており,研究しています。
保健学科
作業療法学講座
教授・新山 喜嗣 精神医学からの死生学の研究 終末期医療においては,精神科医療が患者の精神症状だけではなくスピリチュアルペインに対しても関与をもとめられる場面が増えつつあります。ところで,治療者は患者と同様に死に臨む存在であるが,そのような意味において患者と治療者はすでに「同胞関係」にあると言えます。患者は,死から照り返される‘今’というかけがえのない時間を治療者と共有することによって,この同胞関係の存在を気づくことになります。そこで,患者が治療者との同胞関係を実感できるための具体的な方法を,精神医学の観点から研究をしています。
保健学科
作業療法学講座
教授・石川 隆志 作業・作業活動が心身機能と生活リズムに及ぼす影響 私たちの毎日の生活は,さまざまな作業で構成されており,作業することにより心身機能が働き,ひとの生活リズムにも良い影響を及ぼすと言われています。このテーマについて講座のメンバーや大学院生とともに研究しています。
保健学科
作業療法学講座
教授・吉岡 年明 がんの浸潤や転移に関する研究 インテグリンという細胞接着分子や, これと関わる増殖因子やそれを受け取る受容体である細胞表面にあるチロシンキナーゼなどが, がんの進展にどのように関わっているのかを, そのメカニズムも含めて病理学的に研究しています。
保健学科
作業療法学講座
教授・金城 正治 障がいのある方の動作分析と福祉用具の支援 子供から高齢者までの方や障がいのある方の動作で出来ない事や大変な事を,人の発達,発生学,解剖学,運動学,人間工学をふまえながら動作の分析をしています。そして,生活での動作は家具,道具や住まいなどの環境,介助方法の影響を受けていますので,自立する為の動作方法や福祉用具の適応・製作・開発などの支援を研究しています。また.この分析を応用して介助者に多い腰痛の予防研究と予防の為の講習会をしています。
保健学科
作業療法学講座
准教授・浅野 朝秋 認知症のリハビリテーション 認知症を持つ方の注意や、計画・目標を立てて実行する遂行機能のリハビリテーション、および認知症を持つ方とのコミュニケーションの取り方に関する研究をおこなっています。一例としては、認知症の方に若い頃のお話をうかがって,その内容をまとめてデジタルアルバム化し回想ツールとして活用し、効果を調べています。
保健学科
作業療法学講座
講師・髙橋 恵一 発達障害に対する作業療法 医学的な視点から特別支援教育と連携して発達障害をもつ子どもの支援を行ったり,重度の肢体不自由の子どもの福祉用具の開発に関する研究を行っています。
保健学科
作業療法学講座
助教・津軽谷 恵 高齢者の心身機能と生活時間構造について 高齢者の健康を生活時間構造という視点から考察するために,障害高齢者や地域在住高齢者の身体機能(筋力やバランス能力,柔軟性,歩行能力など)や精神機能(うつ状態など)・認知機能・社会的機能(コミュニケーション能力や他者との関係性など)と様々な日常生活に費やす時間との関連について研究をしています。
保健学科
作業療法学講座
助教・石井 奈智子 精神障害者に対するリハビリテーション 精神障害者の生活上の困難を理解し,生活が良い方向に向かうための作業療法プログラムの検討や有効性についての研究に取り組んでいます。
保健学科
作業療法学講座
助教・久米 裕 認知症の夜間睡眠と日中の活動に関する研究 認知症における睡眠と活動の間のアンバランスな状態を改善するための作業療法を研究しています。

※発行日現在で休業・休職中の教員は除く