鉱業博物館特別展「お雇い外国人メッゲルが残した阿仁鉱山の近代化」を開催

 

講演する今井館長

 

ギャラリートークの様子

 

 秋田大学は3月7日~5月27日の期間、大学院国際資源学研究科附属鉱業博物館(以下、鉱業博物館)で平成29年度鉱業博物館特別展「お雇い外国人メッゲルが残した阿仁鉱山の近代化」を開催しています。この特別展は、2月12日まで秋田県北秋田市の阿仁郷土文化保存伝承館で開催していた「平成29年度阿仁伝承館・秋田大学連携展」を、鉱業博物館に場所を移して実施しているものです。
 明治時代、政府は日本の近代化を進めるため、各分野に多くの欧米人を技師・教師として雇用。特別展では、明治12年5月から15年3月までのおよそ3年間、阿仁鉱山に派遣されたドイツ人技師メッゲルの足跡と阿仁鉱山の近代化について展示しています。特に、メッゲルの主著「阿仁鉱山報告書」を検証し、阿仁鉱山の近代化改革の実態を説明。また、新たに翻訳したメッゲルの阿仁鉱山に関するドイツ語論文や、阿仁の「小澤鉱山絵図」「銀山町の古地図」、「明治初期の阿仁鉱山集落の写真(ガラス乾板)」を公開しています。
 開催初日には、今井忠男鉱業博物館長によるギャラリートークが行われ、メッゲルが明治政府から高給で雇われた有能な技術者だったことや、選鉱・輸送の改革に取り組んだことなどについて詳しく解説を行いました。今井館長は、「メッゲルは輸送の近代化をすすめ、鉱山経営の改革に取り組んだ。特に輸送については、貨車用の軌道や馬車用幹線道を整備して6つの鉱山に分かれた流通を集約し、さらに阿仁鉱山全体の製錬所を水無村1箇所にして効率化を図り、阿仁六ヶ山は阿仁鉱山と呼ばれるようになった」と話しました。
 ギャラリートークには多数の方が参加し、多くの資料やパネルを見ながら、熱心に解説を聴いていました。