秋田大学医学部附属病院市民公開講座を開講

 

本学医学部附属病院地域医療患者支援センターの
廣川がん相談支援センター長の開催挨拶

 

東通地域包括支援センター 田村保健師

 

外旭川訪問看護ステーション 赤木がん看護専門看護師

 

秋田往診クリニック 市原医師

 

 秋田大学は9月1日、本学医学部附属病院の地域医療患者支援センター・がん相談支援センターと緩和ケアセンター主催で、市民公開講座「がんと向き合うために~住み慣れた家で、自分らしく過ごそう!~」を、本学本道記念講堂で開催しました。

 本講座は、日本人の2人に1人が生涯のうちに一度はがんに罹患するといわれる時代に生きる今、現在がんと向き合っている方をはじめ、家族、友人、職場の仲間など、様々な立場で、自分だったら何を大切にしたいか、どのようにがんと向き合うかについて、参加者である市民とともに学び考える機会としたいという趣旨から平成27年度から開催しているもので、今回で4回目の開講。
 本学医学部附属病院の地域医療患者支援センター・がん相談支援センターの看護師、地域包括支援センターの保健師、訪問看護ステーションのがん看護専門看護師及び在宅療養支援診療所の訪問診療専門医師の4名が講師となり、秋田市民ら50名が参加者しました。

 はじめに、秋田市東通地域包括支援センターひだまりの田村克子保健師から「知って役立てよう!包括支援センター」と題して、包括支援センターは高齢者の総合相談窓口としての業務に努めていることや、実際の相談内容について紹介がありました。また、がん手術後退院してからの生活を支えるため、本人と家族の意向を十分にくみ取り、自宅療養なのか施設利用なのか適切な介護の方法をアドバイスした事例も紹介されました。

 引き続き、同病院がん相談支援センターの熊澤祐子退院調整看護師から「病院から在宅へ繋ぐ支援」と題して、退院支援の実際について、実例を交えながら入院医療から在宅への移行支援マネジメントの必要性などの説明がありました。

 続いて、同市外旭川訪問看護ステーションの赤木郁子がん看護専門看護師から「訪問看護の役割と活動」と題して、訪問リハビリテーション、看取りのケア、医療処置などの業務紹介があり、訪問看護師の思いである『がんになっても最期まで住み慣れた家で自分らしく』を支えたいとの目標を実現するために訪問看護があり、訪問看護師が日々活動していることを強調していました。

 最後の講演は、在宅医療の現状について、秋田往診クリニックの市原利晃訪問診療専門医師から、秋田県は世界一の高齢化の地域だからこそ、高齢化社会のモデルケースを作ることができることや、自立した生活を継続するために地域包括ケアが重要であることについて説明がありました。また、在宅医療とは、住み慣れた場所で生活できるように医療的に支援することであり、病院での「治す医療」に加え、21世紀に入ってからは在宅医療による「支える医療」が充実することで患者のQOLが改善されることが述べられ、「がんと診断されてから」その後のその人らしい日常生活を考え、その人らしく歩んでもらうためには、地域連携の充実と多職種による連携が大切であることがうかがえる市民公開講座となりました。