日本陸上2019・女子800mで医学部学生の広田有紀さんが5位入賞

 

名前をコールされ手を挙げる広田さん

 

ピストルの音と同時に飛び出す広田さん

 

賞状を手にピースする広田さん

 

秋田大学医学部医学科6年次の広田有紀さんが、世界陸上競技大会(ドーハ2019世界陸上競技選手権大会)代表選考会を兼ねた日本選手権の最終日(6月27日~30日開催、第103回日本陸上競技選手権大会「以下、日本陸上」)の女子800mに出場し、2分5秒35で5位入賞を果たしました。

 昨年から病棟での現場実習が続き、手術や回診に立ち会い、現場を肌で学んでいます。実習は夜遅くまで続くこともあり、思い通りに練習ができず、走れない日が増えました。大学が春休みに入ってから大慌てで練習を再開したという広田さん。文武両道という重圧に耐えながらも少しずつ実績を重ね、6年次となった今も、学業と部活の二足のわらじを履き、2020年春に受験する医師国家試験合格と、2020年8月の東京オリンピック出場を目指しています。日々の学業を終え陸上競技場に入った瞬間から気持ちを切り替えて、男子部員とともに厳しいトレーニングに励んでいます。

 広田さんは「持久力は努力次第で鍛えられるので、そこを信じるしかない。練習方法に工夫を重ねたことで日本陸上2018では2分4秒33と、自己ベストを記録できた。昨シーズンからはウェイトトレーニングも取り入れてスタミナの維持に努めている。毎日コツコツ積み上げることが大切。それが自分には一番の力になる。今シーズンは自己ベスト更新(2分3秒台)を目指している。目の前のことを淡々とこなして、目標である五輪出場を果たしたい」と今後の抱負を熱く語りました。