秋田大学「地(知)の拠点整備事業」フォーラム ~「広い低平地における津波対策」における意見交換~ を開催しました。

 

 

 

 

 秋田大学は潟上市と共催で11月23日(日)、潟上市昭和公民館で『広い低平地における津波対策』をテーマとしたフォーラムを開催しました。

 このフォーラムは、平成25年度文部科学省の新規重点補助事業「地(知)の拠点整備事業」の一環で、事業内容の報告などを通じて広く県民の皆様に本事業の取り組みを発信することを目的としたものです。
 平成26年度は事業参画自治体の一つである潟上市を会場に、主として自主防災組織のリーダーを対象に関係者含め61名の参加がありました。

 はじめに、潟上市の鐙副市長から開会の挨拶があり、秋田県市町村未来づくり協働プログラムでは「防災対策」をメインにして進める考えであるとの報告がありました。
 第1部は、地域創生センターの鎌滝准教授が「広い低平地における津波対策に関する研究:潟上市における取り組みについての経過報告」と題して、津波痕跡の調査結果や防災教育の取り組み状況などについて報告しました。特に、日本海中部地震後は地震の発生がなく防災意識が低下していることやアンケートで東日本大震災を覚えていないと答える小学生がいたことなどから、家庭での防災教育の重要性について提言がありました。
 第2部は、秋田県総合防災課の土田政策監が「秋田県地域防災計画における地震・津波防災対策」と題して、地域防災計画の主な見直し内容とその対応、災害時に必要な3つの役割などについて説明しました。
 意見交換では、はじめに秋田大学の学生3名が、潟上市で行った地震発生を想定した避難経路など現地での調査結果について発表しました。続いて、答弁者に潟上市 市民生活部の関谷部長待遇が加わり、活発な意見交換が行われました。

 アンケート調査では、「説明が分かりやすく大変良かったです」「自分の家の防災マップについてもう一度考えたい」「今まで高台で地域柄特に意識はなかったので良い機会であった」「自主防災組織の必要性を再認識させられた」等の声が聞かれました。