【秋田大学COC事業】「根子番楽」をモーションキャプチャで収録しました。

 

 地(知)の拠点整備事業(秋田大学COC事業)の取り組みとして、「根子番楽」をモーションキャプチャ機器を使用して収録(キャプチャ)しました。
 「根子番楽」は平成16年2月8日に指定された国重要無形民俗文化財で、「番楽」とは、山伏神楽の一種でかつて修験道の山伏たちによって行われていた神楽です。
 かつて、表裏12番、裏舞8番の合わせて20番の舞をお盆に上演していましたが、時代の趨勢とともに裏舞はほとんど廃れてしまい、現在は9演目(うち裏舞1つ)が継承されています。今回は「露払い」の舞を収録しました。
 また、使用したモーションキャプチャ機器は3Dデータを収録するもので、映画など3Dキャラクターアニメーションやトレーニング、スポーツに幅広く活用されている機器です。
 収録は、根子児童館で、根子番楽保存会が毎週練習している水曜日の2月18日に午後6時過ぎから行いました。
 佐藤歩(あゆむ)さんが舞を務め、佐藤さんを小学生から指導してきた佐藤頼秋さんの指導のもと順調に収録が行われ、勇壮活発な武士舞いが演じられました。
 また、練習に来た小学生も収録現場に入り、自分たちの指導者である佐藤歩さんの舞を目を輝かせながら見学するなど、確実な伝統芸能の継承が行われていることが感じ取れました。
 今後は、収録したデータをもとにモデリング、テクスチャリング等の作業を経てブルーレイ形式の3D映像となり、伝統芸能の伝承教材とするほか他の伝統芸能のデータベースの見本として活用することになっています。

北秋田市阿仁「根子集落」

 

衣装の着付け

 

収録状況(指導・監修のもと、舞う佐藤歩さん)

 

収録状況を見入る児童たち

 

モーションキャプチャ機器の装着