「横手高校青雲館・衛生看護学院合同防災訓練」へ秋田大学の教員と学生が参加しました

地震発生後の対策本部の様子

 

避難者管理班の代表教員が指示を出す様子を見学

 

施設管理班の活動に参加

 

学校関係者以外にも沢山の方が参加

 

訓練後の協議会の様子

 

 12月1日(火)、横手市において横手高校青雲館と衛生看護学院合同の防災訓練が実施され、秋田大学の教員と学生が参加しました。

 横手高校青雲館ではこれまでも地域住民と連携した防災訓練を実施しており、今回はさらに近隣の施設・機関との連携を広げることを目的に、JR横手駅や横手市の危機管理課、消防署も参加しました。
 秋田大学では地域創生センター地域防災部門の水田敏彦教授が講評を行うとともに、来春から教員採用が決まっている学生など4名が訓練に参加し、教員の視点から防災訓練を学ぶ機会としました。

 訓練では15時47分を地震発生時刻とし、同館の体育館に避難所を開設する想定で行われました。地震発生後に停電、断水された状態を再現したため、冬の夕方の体育館内は寒く、また暗がりの状態で開始されました。
 大学生は、避難所開設のために各班に分かれて作業を行っている様子を見て周り、避難所にはどのような設備が必要なのか、また、教員はどのような動き、指示をしているかを確認しました。「施設管理班」では実際に段ボールを使用した住居スペースの設置が行われており、大学生も組み立てに参加しました。
 訓練終了後は参加した機関の代表者で情報交換が行われました。水田教授からは、本格的な訓練であるが大変スムーズであったことや、この訓練を継続していくことの重要性について解説がありました。
 参加した学生も避難だけではなく、避難所の開設を行う訓練への参加は初めてということで、だからこそ見えてくる気づきや改善案を学校に報告しました。


~学生の感想~

 教師としてはまず、生徒・児童が大切で、安全確認を適切に行わなければいけないことはもちろん、子どもたちも協力して地域全体の避難・安全に繋げられるということを知った。教師が自助、共助の意識を一番強く持っていることが大切だと思った。

 これまで避難訓練を運営する側として参加したことがなかったので、今回の防災訓練は非常に参考になった。来年から小学校の教員として働くので子どもたちの命を預かっているという自覚を持ち、普段から防災に対する意識を高めていきたいと思った。

 避難所をどのように開設し、どのような役割を持って動く事が重要なのかを体感することができた。教師になった際、判断して動けるだろうかと少し不安になったが、こうした経験をしたことで少しでも今後の教職生活に活かしたい。

 災害発生時、教師が生徒たちの安全を確保する責任と共に、地域に対して担う責任とは何か知ることができた。実際の災害に対してどのように動くことがより良いのかを考える事ができ、とても学びの多い機会をいただけたと思った。