「ふるさとキャリア教育『学習講演会』in大館」を開催(R4.9.7、R4.9.14)

比内中学校で講演をする教育文化学部4年の田村颯汰さんと三浦分校長





 

比内中学校生徒との質疑応答の様子





 

大館第一中学校で講演をする教育文化学部4年の中津川創斗さん





 

大館第一中学校生徒との質疑応答の様子





 

 秋田大学北秋田分校(三浦栄一分校長)では大館市教育委員会のご協力のもと、昨年度から「ふるさとキャリア教育『学習講演会』in大館」を開催しています。今年度も2つの中学校を会場に開催しました。両会場とも、新型コロナウイルス感染拡大予防対策を万全にして実施しました。
 この事業は、夢の実現に向けて努力している母校中学校出身の秋田大学生を講師に、中学生の学習意欲を喚起するとともに、学習方法や進路選択、進路としての大学及び大学教育について理解を深め、将来の自分の姿を見据えた学校生活が送れるようにするもので、「夢に向かって努力することの大切さ」と題して行いました。

 9月7日(水)大館市立比内中学校で行った学習講演会は、全校生徒・教職員及び学校関係者等が参加し、講師は田村颯汰さん(教育文化学部4年)が務めました。事前に生徒から、学習方法や進路選択についての疑問や悩みをアンケートし、それに基づいて発表プレゼンを作成。自己紹介、秋田大学や在学している教育文化学部のこと、志望理由、学ぶ意味や各教科の勉強方法など、生徒の思いに寄り添った話がきけました。田村さんは「勉強は継続する力、努力する習慣を身に付けることにつながる。自分の中の選択肢を増やす意味でも大切」と訴えました。
 その後、三浦分校長がコーディネーターとなり、田村さんとの応答と生徒からの質疑を交えて講演内容を深めました。生徒たちは積極的に挙手して発言し、自分の悩みや不安を解消しようとしていました。田村さんは生徒の質問に丁寧に回答し、生徒たちはうなずきながらメモをとっていました。事後のアンケートでも「勉強する意味を考えることができた」「たくさん挑戦してたくさん失敗すること、その経験が将来につながる」「夢は職業だけじゃない」「自分を大切に生きること」など、学習講演会が学習だけでなく、生き方や進路を考える上でとても有意義だったことを伺い知ることができました。

 9月14日(水)には大館市立第一中学校で全校生徒・教職員が参加し、中津川創斗さん(教育文化学部4年)を講師に実施しました。比内中学校と同様に、生徒に事前アンケートを実施。寄せられた「将来の夢がない、迷っている」「高校はどうして選んだらいいか」「勉強は必要?役に立つ?」や「具体的な勉強方法」「苦手教科の勉強方法は?」などについて中津川さんが講演し、三浦分校長との応答を交えてアドバイスしました。
中津川さんは「進路について今は迷って当然。将来の夢はなりたい自分を見つけること」「進路選択は、夢に近づくために大事な要素を考えて」「明確な目標がない人ほど今は勉強をがんばってみよう」「苦手な教科ほど伸びしろがある」など、不安や悩みを解消しながらポジティブに生きる大切さを話しました。真剣な質疑応答が行われた後、中津川さんが「なりたい自分を実現するために、後悔のない中学校生活を送って」と後輩にエールを送りました。感想発表では「勉強する意味が分かった」「基本をしっかりがんばって苦手を克服したい」「選択肢を増やし、なりたい自分を見つけたい」などの発表がありました。事後アンケート結果でも、ほぼ100%の生徒が、今回の学習講演会が「とても役立った」「役立った」と回答しており、事業の有効性が確認されました。

この事業は、今年度の成果と課題をもとに次年度も実施する予定です。


「ふるさとキャリア教育『学習講演会』in大館」①
開催日時:令和4年9月7日(水)13:20~14:30
会  場:大館市立比内中学校 体育館
主  催:秋田大学北秋田分校
後  援:大館市教育委員会
講  師:教育文化学部4年 田村 颯汰
参 加 者:比内中学校生徒1~3年生 172名、教職員20名
     学校関係者4名、大館北秋田進路指導協議会会員5名

「ふるさとキャリア教育『学習講演会』in大館」②
開催日時:令和4年9月14日(木)13:30~14:40
会  場:大館市立第一中学校 体育館
主  催:秋田大学北秋田分校
後  援:大館市教育委員会
講  師:教育文化学部4年 中津川 創斗
参 加 者:第一中学校生徒1~3年生 487名、教職員 34名