「メディカル・サイエンスカフェin能代高校」を開催(R5.5.25)
秋田大学は令和5年5月25日(木)、秋田県立能代高等学校にてメディカル・サイエンスカフェ「医療の最前線を知る:心臓・循環器と総合診療の世界」を開催しました。
このイベントは,医学や健康について本学教員が分かりやすく解説する「公開講演会」と自由に「意見交換する場」を組み合わせたもので、今回は初めて高等学校で開催し、2年生の理数科及び理系の生徒86名が参加しました。高校を会場にすることから、幅広い進路選択の一助となるような構成で行いました。
サイエンスカフェ・マスターとして羽渕友則医学部長が進行役を務め、医学部及び理工学部の教員がそれぞれ専門分野から話題提供しました。
第二内科(循環器内科)の高木祐介助教は「カテーテルインターベンションが拓く低侵襲治療の未来」と題し、最先端の心血管疾患の治療法について動画を交えながら、多職種協働についても説明しました。次に、「GP×AKITA-総合診療医の生態をさぐる-」をテーマに総合診療が専門の渡部健寄附講座研究員が、地域での総合診療医の役割等について講演し、それに引き続き「画像処理と機械学習を使ってココロと体を理解する」というタイトルで人間情報工学コースの景山陽一教授が様々なデータ活用方法を親しみやすい例を挙げながら解説しました。
講演後は、医学コースと理工コースに分かれ質疑応答が行われ、時間の経過とともに意見交換が活発になり、予定時間を延長してのイベントとなりました。
終了後のアンケートでは、「医療への興味が深まり、質疑応答でさらに細かい部分まで知ることができた。」や「この講演でしか知ることができない領域のお話を聞け、興味深かった。」、「理工学・医学両方の話を聞くことができたので、進路を考える参考にしたい。」などの感想があり、将来の選択肢を拡げるきっかけとなったり、今後の学習のモチベーションとなったりしたようでした。