第2回「ふるさとの未来・再考!」フォーラムに北秋田分校長と秋田大学生が参加しました。

コーディネーターを務める濱田分校長

 

多くの市民が参加した

 

 平成24年12月1日(土),北秋田市交流センターにおいて開催された第2回「ふるさとの未来・再考!」フォーラム(主催:北秋田市教育委員会,共催:北秋田市,秋田大学北秋田分校)に北秋田分校長と本学学生が参加しました。
 フォーラムの今回のテーマは「活かそう郷土の“味”力(みりょく)」。地域の「食」と秋田内陸縦貫鉄道を活用した地域の課題解決を目的としたもので,当日はパネルディスカッションと事例発表が行われました。このパネルディスカッションに,濱田純北秋田分校長がコーディネーターとして,秋田大学工学資源学部3年の伊藤晴樹さんがパネリストとして参加しました。
 パネルディスカッションでは,「内陸線 この一年」と題して,濱田分校長の進行の下,本学伊藤さん,秋田内陸縦貫鉄道の酒井一郎社長など8名のパネリストから秋田内陸縦貫鉄道の現状や利用促進についての取り組みについて報告がありました。その中で,伊藤さんは昨年から実施している「スタディ・トレイン」(秋田北鷹高校のテスト期間に合わせてお座敷車両を連結した列車を運行する取り組み)について,秋田北鷹高校の生徒を対象に行ったアンケート結果を報告しました。「スタディ・トレイン」が生徒の学習意欲向上に寄与しただけでなく,列車の利用に対する意識向上,内陸縦貫鉄道の活性化への関心を高めることに繋がったことを紹介した上で「今後は利用者の固定化などの課題について考えていく必要がある」と述べました。
 また,事例発表では, 秋田北鷹高校家庭クラブの皆さんから「発見!古くて新しい北秋田の味プロジェクト」と題して,秋田北鷹-BMプロジェクトでの「バター餅」商品開発の取り組み報告がありました。秋田北鷹-BMプロジェクトは,今年6月から秋田北鷹高校家庭クラブが主体となり,秋田北鷹高校,北秋田市教育委員会,北秋田分校が連携し,地域の新たな特産品である「バター餅」の商品開発に取り組んできたものです。今回はその報告として,保存性・安全性,新たな副材料等,製品化に向けてこれまで行ってきた研究の成果とその結果完成した「醤油バター餅」を紹介しました。発表の後,濱田分校長は「秋田内陸縦貫鉄道の活性化は列車に『乗る』だけではない。地域の『味』を活かすことが重要」と総括し,ディスカッションを締めくくりました。
 フォーラム終了後には「醤油バター餅」の他にも,事例発表で紹介された大館高校家庭クラブの「かまぶく」やレストランこぐま亭の「馬肉シチュー」の試食会が実施され,各ブースは多くの参加者で賑わいました。
 今回のフォーラムを通して,市民の皆さまとともに地域の「食」と内陸縦貫鉄道を絡めた地域活性化について考える機会となったのではないでしょうか。