「ふるさとの未来・再考!フォーラム」が開催されました

講演する岸川政之さん

 

パネルトーク

 

コーディネーターをつとめた濱田純分校長

 

 秋田大学北秋田分校の共催事業(主催:北秋田市教育委員会)として,子どもたちが誇りに思う地域をどのように構築するかをテーマに「ふるさとの未来・再考!フォーラム」が12月8日,北秋田市交流センターで開催されました。
 フォーラムではまず,テレビドラマ化された高校生自らが運営する『高校生レストラン「まごの店」』の仕掛け人である三重県多気町役場の岸川政之さんが基調講演を行いました。このなかで岸川さんは地域づくりについて,「無いものは探さない,他地域の良い物を羨み自分の地域で同じ物を探すことはしない。自分たちがどうすれば幸せになれるか,地域資源をどのように活かしていけば良いかを,自ら考え実行していくこと。」と語りました。
 続く事例発表では,学習を通じ地元を知り元気にする取り組み(前田小学校6年生),岩手県山田町でのボランティア活動(合川中学校3年生),三重県立相可高校との交流で「しょうゆバター餅」と「ししとうカレー」を紹介した(秋田北鷹高等学校家庭クラブ),との報告がありました。
 午後からは,「まちの宝の見つけ方と磨き方」をテーマにしたパネルトークが行われ,秋田大学北秋田分校の濱田純分校長がコーディネーターをつとめました。パネラーとなった岸川さんや事例発表者などがそれぞれの思いを述べあいましたが,小中学生からは,自分たちが地域の宝だと思われていること,大人は子どもたちが自分の夢をしっかり持って欲しいと願っていることを知った,という意見があり,会場からも賛同の大きな拍手が起きました。また岸川さんは,「企業方針や個人思想とは違っても,それを超越したところで地域の宝である子どもたちに協力して欲しい。応援されることで,子どもたちは愛される喜びを知りそして磨かれていく。」と述べました。
 会場には約170人の市民が訪れ,基調講演やパネルトークに熱心に耳を傾けました。