秋田大学北秋田分校長が研修会講師を務めました。

講師を務める濱田分校長

 

 2月27日(木)「県北地区青少年育成運動指導者研修会」が北秋田市交流センターで開催され,濱田分校長が講師を務めました。これは,地域の青少年育成活動に携わる方々が一堂に会し,青少年の育成に関わる施策や課題,今後のあり方について研修することを目的に行われたものです。
 研修会で濱田分校長は,一冊の詩画集「はじめまして 息子よ!」(水木鈴子著,平成8年,光啓社)を読み進めながら,子育てのあり方や現代社会の状況,課題などについて解説しました。この「はじめまして 息子よ!」という詩画集は,子育てをする母親へあてて描かれたもので,子どもへの愛と子どもを育てる喜びが,美しい花々の絵とともに豊かに表現されています。
 濱田分校長は,いじめや不登校,犯罪,自殺などさまざまな問題がとりまく子どもたちの姿は「現代社会の指標」であるとし,社会の変化とともに親と子の関係も変化していると述べ,子どもは成長過程においてさまざまな発達課題を乗り越えて大人になるが,特に乳児期に「人への信頼感」を形成することが重要であると説明しました。
 乳児期の「信頼感」形成とは,親から子への“愛”によって生まれるもので,この無償の“愛”が子どもたちのこれからの長い人生の核となると読み解きました。
 参加者は,母親の喜びと子どもへの愛がつまったこの本の世界に浸りながら,子育てというもの,教育というもの,親子というものについて,それぞれに感じ,考えている様子でした。