地震・津波の防災・減災活動について【鎌滝 孝信】(24.4.13)

東北日本の太平洋側各地に甚大な被害をもたらした2011年東北地方太平洋沖地震から1年あまりが経ちました。秋田県でも過去を遡ってみると、1983年日本海中部地震や1896年陸羽地震などの地震や津波による被害を受けてきました。それら過去に発生した地震被害の記憶や教訓を忘れずに継承し、今後の地域防災に生かさねばなりません。2011年東北地方太平洋沖地震による被災状況(写真1)は、2004年スマトラ沖地震による被災状況(写真2)を思い出させるものでした。

写真1
2011年東北地方太平洋沖地震の被災状況
(2012年2月鎌滝撮影:宮城県 仙台市)
写真2
2004年スマトラ沖地震の被災状況
(2005年1月鎌滝撮影:インドネシア スマトラ島)

秋田県で過去に発生した津波を考えてみると、1983年日本海中部地震以前の大きな被害についてはよくわかっていません。これから秋田県による地震被害想定調査や、当センターの調査・研究により、秋田県沿岸や日本海北部地域沿岸の津波被災の歴史が明らかになっていくことが期待できます。しかしその概要がわかるのは早くても一年後になるので、その調査結果を待ってから対策を考えていては、次の地震に間に合わないかもしれません。したがって、それらの作業と平行して防災教育などを進め、「次に発生する地震では犠牲者を一人でも減らす」という強い思いを、県民の一人一人が持つことが重要です。
いつどこで地震や津波の災害に遭遇するかはわかりません。その時に備えて、「防災の主役は自分」という意識を持ち、私たちと一緒に秋田県の防災について考えていきましょう!まずは、家具の転倒防止、いざというときの避難経路の確認、避難訓練への積極的な参加などから始めてみませんか?
次回(鎌滝担当分)は、過去に発生した津波の痕跡調査について紹介したいと思います。