平成29年度 秋田大学COC+事業 秋田大学・男鹿市共催
「セルフケア講座(コグニサイズで認知症予防)」が始まりました。

 本学と男鹿市との共催により、6月27日(木)男鹿市保健福祉センターにおいてセルフケア講座が始まりました。本事業は本学医学系研究科の教員による「コグニサイズ」を実施して、男鹿市における認知症予防に取り組み、市民の健康寿命の延伸を目指すことを目的としたもので、平成28年度の東成瀬村に引き続く開講となりました。今後、コグニサイズ初級編から上級編までの計18回のプログラムを実践していく予定です。
 初日は、18名の市民が参加しました。健康チェックの後に、開講式を執り行い、コグニサイズの概要説明や東成瀬村での成果などを紹介しました。その後、身体機能測定、iPadを使用した認知機能測定などを行い、次回に向けた準備を整えました。
 7月6日(木)からはいよいよ実践のスタートです。参加者たちは、健康チェックや柔軟体操などの後、ステップ台を昇降する有酸素運動と、数を数えながら“3の倍数の場合には手を叩く”といった課題を同時に行うコグニサイズ初級編に取り組みました。動作を間違えることも脳への刺激に繋がることから、真剣な中にも終始笑い声があふれる講座となりました。90分間のエクササイズはあっという間に終了し、参加者からは「体が軽くなったようだ」という声も聞かれました。当日は沢山のメディアの取材もあり、注目の高さが窺えました。次回は7月21日(金)に実施する予定です。

※「コグニサイズ」とは
 国立長寿医療研究センターが考案した運動法で、コグニション(認知機能)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語です。体を使う運動課題と頭を働かせる認知課題の2つを同時に行うことで、記憶力の向上、脳内の記憶と学習能力に関係する海馬(かいば)の萎縮を食い止め、改善へと導く可能性をもたらす認知症予防の効果が期待できる運動のことです。

健康チェックの様子
柔軟体操の様子
コグニサイズの様子
テレビ取材の様子