医学部医学科学生による災害対策訓練のボランティア活動報告が日本災害医学会雑誌に掲載されました。

医療資源が不足する災害では医療資源をいかに確保し利用するかが課題となります。これまでに各学校や病院の指示の下に学生による災害支援や訓練は行われてきましたが、学生による自律的な活動が可能となれば、学生対応に割かれていた人的資源を支援活動に転換できる可能性があります。
そこで、学生による自律的な災害支援が可能か検証するため、大学病院災害訓練において学生ボランティア本部を設置し、学生自らがボランティア活動を指揮、指示する訓練を行いました。その結果、訓練では学生ボランティア本部の指示により派遣された学生ボランティアは患者の搬送・誘導、医療資材の運搬、患者家族の院内捜索などを行い、病院臨床実習を行っている医学科学生は、事前の訓練準備がなくても災害訓練においては一定の支援活動ができることが明らかになりました。
本発表は今後の学生の自律的な取り組みが全国に拡がっていく先駆けとなるものです。