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春は夜汽車の窓から

2015年03月23日

 「今年の春は、窓の開く夜行列車を乗り継いでかえろうか?
次女と一緒に、仔猫のような顔をして窓から春の匂いを嗅ぎながら……」。

 三浦哲郎さんの随筆『春は夜汽車の窓から』はこの一節で終わります。
 もう30年以上も前のことなので定かではありませんが、中学1年のときの国語の教科書に載っていたように記憶しています。
 私の春の記憶は、鮮烈な桜色ではなく、この文にあるようなほのかな春の匂いと夜の駅舎の風景なのです。

 私にとって、春は華やいだ出会いの季節ではなく、手塩にかけて育ててきた学生との惜別の季節でしかありません。

 秋田大学に赴任して2年。
 様々な学生との出会いがありました。

 私の娘がキティちゃんの大ファンで、前勤務地の北海道の各地を旅行するたびにその地方で売られているご当地キティを買っては大切に集めていました。しつこいようですが「集めている」のです。そのようにして集められたキティちゃんは娘の宝物入れに大事に入れられ、誰も探すことのできない場所に仕舞い込まれます。
 これにヒントを得たのが「秋田大学版ハローキティプロジェクト」でした。
 キティちゃんには、熱狂的なファンが多いのだとすれば、秋田大学にもこんな学生がいるはず。こんな学生が集まってくれることを期待して始めたのでした。結果、7種類ものオリジナルグッズを完成させることができました。「キティちゃんの力を借りれば、全国のキティちゃんファンに秋田大学を知ってもらえるかもしれない」。そんな思いが去来しながらのプロジェクトでしたが、国内のみならず中国、台湾、韓国といった国外からも問い合わせが舞い込むようなものになりました。

 このプロジェクトに参加してくれた学生の多くがこの3月に卒業します。


 「秋田ノーザンハピネッツ応援グッズ製作プロジェクト」にも大きく関わってきました。このプロジェクトには1年次学生7名が参加してくれました。1年次といっても、プロジェクトを開始したのが6月ですから、大学生というよりは、まだ高校生気分が抜け切れていない半大学生たちです。
 彼らには大きな負担になったのではないかと思いますが、毎週のようにミーティングに引っ張りまわし、細かなことはあまり説明せず、要求水準だけは毎週のように上げていきました。それでも彼らは、一切の文句を言わずに食い付いてきてくれました。
 彼らがデザインしたTシャツは、9月のハピネッツのプレシーズンゲームで彼らの手によって販売され、多くのブースターの皆さんの手に渡りました。
 彼らは、そのときの様子を「笑顔の連鎖」と表現してくれました。
 プロジェクトを始めるとき、私は彼らに「本気でやろう」「市場に出しても恥ずかしくないものを作ろう」と言ったことを覚えています。
 彼らは「(彼らの云うところの)笑顔の連鎖」という言葉で十分すぎる解答を一発で出してくれました。
   

 私は3月でこの大学を去ります。
 でも、私はこの秋田の地に少なくはない種を蒔くことができたのではないかと自負しています。

 私にとっての春は、今年もほのかな春の匂いに満ちたものになりそうです。

 この職業に就いて本当に良かったと思います。
 皆さん、ありがとう。


(教育推進総合センター特任教授  菅原 良)









「相 棒」

2015年03月13日

 

 

 中学1年の時に,父親からギターを買ってもらいました.当時は,フォークソング全盛期でしたが,ガットギター(クラシックギター)でした.ナイロン弦で指先は痛くなかったのですが,ネックがフォークギターより太く,コードを押さえるのに苦労しました.もっとも,ギター初心者がつまずく原因として有名な「F」を押さえられるようになったのは,ガットギターでコードを押さえる練習をしたからかもしれません.また,買ってもらうだいぶ前から,お菓子の空き箱に輪ゴムを貼って,ギター雑誌に載っている譜面を見ながら,アルペジオの練習をしていたので,本物の楽器に触れた喜びがさまざまなハードルを越えさせてくれたのだと思います.

 高校受験前の数ヶ月を除き,ギターにずっと触れていました.高校になってからフォークギターを始めましたが,スチール弦はきちんと押さえないときれいな和音が出ず,指先の痛さと闘いながらタコができるまで練習しました.当時流行っていたフォークシンガーやグループのギター譜を買って,レコードから聞こえる音に少しでも近づくように練習し,それらしい演奏ができるようになりましたが,技術の成長はそこまででした.高校で出会った音楽部や吹奏楽部の先輩のセミプロ級の演奏技術に圧倒され,レベルの違いを痛感させられたのです.その時に,「よしっ,自分も!」と練習に励めば,もっと上手になっていたかもしれないのですが,それも自分の実力だったのでしょう.

 大学進学で秋田を離れましたが,ギターは持っていきました.高校までよりもギターに触れる機会は減りましたが,学生寮の近くのお寺の境内で,友だちと時々歌ったりしていました.ストリートライブは,今はアマチュアミュージシャンにとって,大切な表現とアピールの場ですが,人に聴かせるためではなく自分たちのために歌っていました.それでも,拙い伴奏で声を合せて歌う時間はとても充実していました.

 社会人になってからしばらくはギターから遠ざかり,指のタコはすっかりなくなっていましたが,音楽はいつも側にありました.大学を卒業した頃,カセットを再生する携帯音楽プレイヤーが発売され,音楽の聴き方はレコードからカセット,MD,CD,そして配信へと変わってきました.今はスマートフォンで音楽を聴いている若者が多く,音楽とのかかわり方もテクノロジーの進歩の影響を受けていると思います.それでも,生の楽器の音から受ける印象や引き出される感情は特別なものだと感じます.

 ある研修会で音楽療法について学んだ時に,改めてその力を実感しました.そして,作業療法の一つの手段としてギターを使おうと思い,再び手にするようになりました.
 その後,ギターを伴奏に使って,さまざまな機会に唱歌や歌謡曲,フォークソングを歌ってきました.介護老人保健施設を利用されている高齢者の皆さんからは,選曲について意見が出るようになりました.釜石の被災されたある住民の方からは,両親や故郷のことを思い出したとの言葉をいただきました.介護予防事業参加者の皆さんからは,テレビで流れていた曲なので,歌えるようになりたかったとよろこばれました.研究でご縁ができた過疎地域の住民組織の皆さんとは地域伝承の歌と踊りを一緒に楽しみました.ブータンから国際交流で来られた先生方には,歌に込められた思いは伝わったようでした.
 3拍子や4拍子のリズムを刻み一緒に歌うだけで,年齢や性別,文化や言葉を超えて,たくさんの人たちとコミュニケーションし分かりあえることを実感できるギターは,私の大切な相棒です.

 皆さんは相棒がいますか(ありますか)? それは誰(何)でしょうか?


(医学系研究科保健学専攻教授 石川隆志)







紅茶のお話

2015年03月04日

紅茶のセッティング





 

茶葉のジャンピング





 

 先週、イギリスのウィリアム王子が来日しました。ちょっとしたイギリスフィーバーが起こっていることもあり今回は紅茶の話をしたいと思います。

 皆さんは、コーヒー派それとも紅茶派? 実は私は紅茶派です。外出先ではなかなかおいしい紅茶に出会うことがないので、紅茶は家で飲むことにしています。 
 紅茶と言えば、よく耳にするのは「ダージリン」「アールグレイ」「アッサム」などの名前がお馴染みだと思います。紅茶の名前は産地の名前が付けられたものが多く、種類が豊富にあります。世界3大紅茶と呼ばれているのは、ダージリン(インド)・ウバ(セイロン)・キーモン(中国)です。よく馴染みのあるダージリンはインドの北に位置し山の急斜面に作られた茶畑の独特の気候風土により、ほかの産地にはない味と春摘みのファーストフラッシュ、夏摘みのセカンドフラッシュ、秋摘みのオータムナルと季節の味を楽しむことができます。ウバは、セイロンの高地で生産され、メンソールの香りを持つのが特徴です。キーモンは中国の高地で作られ、独特のスモーキーフレーバーをもち日本人にも親しまれているお茶です。コーヒーも紅茶も飲んで楽しむと同時に、香りや味など五感を刺激しリラックス効果があると言われています。

 「紅茶は苦みがあって苦手」という方も多いのではないでしょうか。いえいえ、本当においしい紅茶は苦みも渋みもバランスよく包んでくれます。今は味や形など多様なティーパックが販売され手軽に紅茶を楽しむことができます。しかし本当においしい紅茶を飲むならやはり茶葉とティーポットを使って手間と時間をかけて丁寧にいれられる紅茶にかなうものはありません。ティーポットに新鮮な茶葉を入れ、沸かしたてのお湯を注ぎゆっくりと3分間蒸らして、温めておいたティーカップに注がれた琥珀色の紅茶の美味しさを知っていますか。是非、ポットで入れることをお勧めします。おいしい紅茶を飲むためには沸かしたてのお湯を準備したり、あらかじめティーカップとポットを温めておいたり、また茶葉の大きさに合わせて蒸らし時間を3分から5分、時には6分間じっくりと抽出するため、手間と時間がかかります。紅茶は大切なお客様を迎える時や、時間があるときに家族や友達とゆったりとくつろぎながら楽しむ飲み物です。それに合うスコーンやお菓子類、ケーキなどのティーフードがあれば言うことなしです。昔のイギリス貴族は、こうして大切なお客様をお招きしてゆったりと午後のお茶会を楽しんだのでしょうか。

 三段重ねのアフタヌーンティーは、19世紀中ごろにベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリアによって始められたと言われています。当時の上流階級の夕食は年々遅くなっていき、昼食と夕食までの空腹に耐えかねてバター付きのパンやビスケットと共に紅茶を楽しんだことが午後のお茶会(アフタヌーンティー)として貴婦人の間で広まっていったと言われています。ティーカップのはじまりのものには取っ手がなく、ボールのような形でした。
 イギリスに喫茶の習慣を持ち込んだのはポルトガル王家から嫁いだキャサリン妃です。ポルトガルではすでにお茶を飲む風習があり嫁ぎ先のイギリスの宮廷貴婦人たちにも奨励したと言われています。キャサリン妃が嫁ぐ際にイギリス王室は持参金として「船1杯分の銀塊」を求めましたが、当時同じくらい貴重で価値のあった「砂糖」を船1杯分持参し、英国王室を喜ばせたそうです。ウィリアム王子のお妃様もキャサリン妃、偶然でしょうか。その後代々、メアリー女王、アン女王と紅茶好きな女王が君臨し、階級や男女の差別なく出入り自由な「ティガーデンズ」(喫茶園)がロンドンに多数開業したことや、国内の陶磁器の大量生産や西インド諸島で砂糖が大規模生産されたことにより、一般庶民階級にもお茶を飲む習慣が広まっていったと言われています。そうそう、アフタヌーンティーのサンドイッチにはきゅうりのサンドイッチがつきます。当時のイギリスでは生の野菜を食べることができるのは貴族や上流階級だけに限られ、富の象徴とも言われました。
 紅茶を飲むと、つい昔のイギリス貴族の生活を想像してみたくなります。

 わたしがティーポットで紅茶を入れるもう一つの楽しみは、茶葉のジャンピングです。ジャンピングとは、ティーポットに茶葉を入れ、沸かしたてのお湯を注いだ時に茶葉がお湯の中で踊るようにジャンピング(対流)をします。ジャンピングは、お茶のエキスを十分に抽出するためにとても重要な役割をします。お湯の温度が低いとジャンピングはうまく起こりません。また高すぎるとジャンピングしてもすぐに茶葉が沈んでしまいます。よいジャンピングを起こすためには五円玉くらいの泡ができるまで沸騰させた沸かしたてのお湯を注ぐことがポイントとなります。お湯の温度、ティーポットにお湯を注ぐタイミングなど、すべての条件がうまくそろった時に見ることのできるジャンピング・茶葉の対流には感激します。そしておいしい紅茶の出来上がりです。

 そろそろ春摘みのダージリンファーストフラッシュの季節です。今年はどんな味か今から楽しみです。


(ACEP事務局 三浦ゆかり)
















辞書を読む

2015年02月13日

 子供のころ、日曜日の午後などに暇を持てあますと、家族で辞書遊びをすることがありました。広辞苑を持ってきて、適当にページをめくり、一人がある語の説明を読みあげ、残りの者がそれが何の語の説明なのかを当てる、という遊びです。こんな具合です。

 Q:「相手を敬って、礼儀正しく丁寧であること」。これは何の語の説明か?
 A:うーん、「うやうやしい【恭しい】」かな……
 Q:おぉ、当たり! では次。今度はむずかしいよ。「そのものの価値は認めはするが、特定の条件下では、それを否定するさま」。「さしもの」とも言うね。
 A:へっ?
 Q:「さすが」です。さすがの名探偵もこの事件はお手上げだ、などという使い方がある。

 まあ、よほど暇だったのですね。
(ちなみに、「恭しい」という漢字の読みが「うやうやしい」であることを知ったのは、実家の本棚に収まっていたJ.P.サルトルの戯曲の表題の読み方を教えられたときでした。これはなぜかはっきり記憶しています。その戯曲とはもちろん『恭しき娼婦』。)

 昨年10月、前衛芸術家であり小説家でもあった赤瀬川原平の死去が報じられたとき、こんな昔のくすんだ記憶がふと甦ってきました。赤瀬川は、ある国語辞典の言葉の森に分け入り、その説明や用例の異様な面白さを味わい尽くす小説『新解さんの謎』(文春文庫)の作者なのですね。
 彼が分け入った辞典とは三省堂の『新明解国語辞典』第四版。1989年に出ています。記憶なさっておられる方もいらっしゃると思いますが、この辞書の出版はちょっとした事件でした。ふつう辞書の説明は簡潔と明瞭を旨とするものですが、この辞書は、特定の語に関してですが、このような方針から大きく逸脱しており、しかもその逸脱の仕方が妙に納得できるという不思議さを備えていたのです。

 


 よく知られている例で言うと。例えば「恋愛」の説明。私の手元にある大辞泉では、「特定の異性に特別の愛情を感じて恋い慕うこと」とあります。まあ、これが標準的な説明ですね。『新明解国語辞典』も第一版・二版にはこうあります。「一組の男女が相互に相手にひかれ、他の異性をさしおいて最高の存在ととらえ、毎日会わないではいられなくなること」。多少濃くはなっていますが、まだふつうの説明です。ところが第四版になると、突如、こんな説明に変貌しているのです。「特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持を持ちながら、それが常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態」。
 「たしかにこの通りだよ。この通りだけど、ちょっとこの通りすぎるね」と、赤瀬川は書いています。そして説明の中の「出来るなら」と(まれにかなえられて歓喜する)という部分に驚嘆し、いったいこの辞書の作者は何者なのだという探求を始めるのです。驚きから探求へという、かつてプラトンやアリストテレスを哲学へと駆動したものを、赤瀬川も分け持つことになったのですね。
 事のついでに、赤瀬川が驚いている、この辞書で採用されている用例の特異さにも触れておきましょう。例えば「すなわち」の項目。二番目の説明として「ほかならぬ、その年月日その場所その人である、ということを表す」とあり、次のような用例が載せられています。「玄関わきで草をむしっていたのが、すなわち西郷隆盛であった」。

 


 赤瀬川の驚きようはこうです。「すなわちと言われたって、私はてっきり上野公園入口の近くで銅像になっていると思っていたのに、まさかこんな玄関わきで草むしりとは」。

 赤瀬川のこの本、大学生の必読書にしたらどうだろう、と夢想したりもします。言葉は豊饒にして精妙で、人間の複雑さを刻んでいます。だから赤瀬川や辞書を読むことは、人間を学び直すことにもなると思うのですが。


(教育推進総合センター教授  銭谷 秋生)













心を伝えるものづくり

2015年01月30日

「子どもものづくり教室」で参加者が製作した
オリジナルキーホルダーの3Dプリンタ出力品


 

ものづくり教室でロケットを作っている様子



 

 近年,マシニングセンタや3Dプリンタ等の登場により,必ずしも手先が器用で無くてもさまざまなものを作り出せるようになってまいりました.本学にも光造形式の3Dプリンタを設置し,教育研究活動に使われていますし,秋葉原の一角にはDMM.comがより本格的なものづくりを実施することが可能なものづくり支援施設「DMM.make AKIBA」が11月11日にオープンしました.また,FabLabと呼ばれる一般市民が自由に利用できる工作機械や3Dプリンタなどを備えたスペースが国内に15ヶ所存在しています.残念ながら秋田県にはFabLabに登録された設備はありませんが,最も近いところでは仙台にFabLabに登録された施設が2つあります.世界的には特にヨーロッパが盛んで,180箇所以上のFabLabに登録された設備があり,一般市民がそれらを利用して個性あふれるものづくりを行っています.

 多くの便利な機械が登場したことで,ものづくりの敷居が下がり創造性のある活動を行いやすくなりました.一方で,そうした便利な道具も使い方を間違えると怪我をしたり,あるいは,人に怪我を追わせてしまったりする場合もあります.例えば,穴を開けるためのボール盤などでは,回転するドリルに髪の毛が巻き込まれないように気をつけなければなりませんし,軍手なども巻き込まれるため着用してはいけません.安全にものづくりを行うためには,こうしたものづくりの基礎的な知識の学習も必要です.また,最近のニュースでは,3Dプリンタを利用して実弾を発砲可能なプラスチック製の拳銃をつくり,逮捕された例も出てきています.これは,ものづくりの倫理の問題です.今までは,企業等でものづくりを行うエンジニアの方々は,高等教育機関中に工学やものづくりに対する倫理やリテラシーを習得する機会が設けられており節度のあるものづくりが行われてきました.ところが,そうした学習をしていない人たちでも簡単にものづくりができるようになってきたため,どのように多くの方々に倫理観,リテラシーを伝達するかが課題となっています.

 ものづくり創造工学センターでは,その課題を解決するひとつの取り組みとして地域に開かれたものづくり教室を展開しています.毎月一度程度,地域の子ども達を対象に,さまざまなテーマのものづくり教室を実施しています.風に向かって走る車や,パスタを使ったタワー作り,岩石を砕いた岩絵の具で作るオリジナル絵葉書,身近な材料で作るオリジナル電池,アメリカ製の火薬エンジンを使った小型模型ロケットの打ち上げなどなど,機械工学や材料工学,鉱山学に化学,そして宇宙工学まで大学で行われているさまざまな学問に沿ったものづくり教室が展開されています.特に,われわれはこの教室を通して,子どもたちにものづくりを体験させるだけでなく,毎回のテーマの原理原則を必ず説明するようにしています.そのとき,子ども達に加えて一緒に来場している保護者に対しても原理原則の説明を聞いていただき,科学の不思議さやものづくりの楽しさを伝える努力を行っています.そして,原理原則の説明を通して,ものづくりや工学に対する倫理やリテラシーを伝達しています.非常に草の根的な活動であり,すぐに多くの方々へ伝わるような方法ではないかもしれません.しかし,このような活動を通して,保護者の方にも楽しんでいただきながら倫理観を身に着けていただくことで,家庭内教育を通して次世代を担う子ども達への伝達が進み,結果的に多くの方々へ伝達することにつながってほしいと考えています.

DMM.make AKIBA  https://akiba.dmm-make.com/
FabLab Japan http://fablabjapan.org/whatsfablab/

(ものづくり創造工学センター副センター長  和田 豊)




















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