2014/10/02
「古今東西・留学事情2」
今日はこちらのパワフルな働くママさんをご紹介したいと思います。3児の母であるフランス人のアンさんは、ラボマネージャーとして物品の管理や購入・学生の指導をこなしつつ、さらに研究者として実験をこなし論文を発表されています。夕方6時になるとデイケア(日本の学童保育のようなシステム)にお子さんを迎えにいき、デスクで遊ばせながらさらに仕事をしています。「7時まで仕事をすると決めているの」とのことです。
留学前に教授と彼女とのskype面接があり、「子供が3人もいてどうやってhardに働くのだ?」との教授の質問。「カナダのシステムがわからないけれど、Bestを尽くす」としか答えようのない私に「なんとかなるわよ」と。「You can survive in Toronto」とのお言葉で留学が決まったのでした。
現在私の取り組んでいる実験はかなりの長丁場で、1度開始すると朝まで帰れないこともざらだったのですが、先日彼女に叱られました。いわく「まや、私たちはママなのよ。そういう働き方はしてはいけないの。2人のチームでやりましょう。大丈夫7時に帰れるわ。」と。結果今日は2人で座る暇もなく仕事をこなし、本当に夜7時に実験終了。家に“帰るコール”をしようとした私に彼女は「No、No、突然家に帰ってドアのところで家族をびっくりさせるといいわ」と。「イエーイ」とハイタッチしつつ帰路についたのでした。
附属病院・小児外科 森井 真也子