「高大接続センター発足記念 高大接続講演会」を開催

 

挨拶する山本学長

 

高大接続センターについて説明する四反田理事

 

講演する橋田裕文部科学省生涯学習推進課障害者学習支援推進室長

 

講演する白水東京大学教授

 

 秋田大学は7月24日、秋田大学高大接続センターの発足を記念して「高大接続講演会」を開催しました。
 この講演会は、高大接続センターが4月に発足したことを記念して、大学入学者選抜に係る新たなルールや調査書・提出書類等の改善と活用、「学力の3要素」の評価方法等について理解を深めるために行われたものです。始めに山本文雄学長から「高大接続教育と入学者選抜改革を一体的、総合的に取り組む組織として『高大接続センター』を設置し、高等学校と大学の効果的な接続を目指した新規事業もスタートしている。高等学校と大学の教職員が、共通認識を持ってスクラムを組み、生徒・学生を育てる高大接続の取り組みを確実に前に進めたい」と挨拶がありました。
 続いて、四反田素幸理事(教育・学生・入試担当)からセンターの設置の経緯、組織体制及び活動内容等について説明がありました。その後、講演の第1部では、前文部科学省高等教育局大学振興課大学入試室長(現文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課障害者学習支援推進室長)の橋田裕氏から、「高大接続改革における大学入学者選抜改革の動向について」と題して、高大接続改革の理念と経緯、大学入学共通テスト及び個別大学の入学者選抜改革等について説明が行われました。橋田氏は「大学入学共通テスト導入に向けて、プレテストの検証を踏まえた取り組みを続けていく。各大学では『学力の3要素』を踏まえて、個別大学における入学者選抜改革を前向きに受け止めて実施に向かって進めてほしい」と話しました。
 引き続き、第2部では東京大学高大接続研究開発センター教授の白水始氏による「高校生の力を引き出し伸ばす学力評価と高大接続に向けて」と題して講演が行われました。白水氏は「総合的で複雑な学力を評価するには、多様な手法を用いて、継続的に観察し解釈を深める評価の『合わせ技』が必要となる。そのためには社会全ての成員が評価のリテラシーを上げていくこと、及び『入試』以外の教育と評価も一体的・漸進的変革することが必須である」と話しました。
 講演後の質疑応答では、各講師に質問が挙がるなど活発な意見交換が行われ、参加者の入試制度改革と学力の評価方法に対する関心の高さがうかがわれました。