卒業生・阿部雅龍氏の企画展を開催

 

展示に見入る来館者

 

期間中に阿部氏が来館され、在学生たちにメッセージが贈られた

 

 秋田大学はインフォメーションセンターで、8月29日から9月30日の期間、企画展「卒業生・阿部雅龍氏南極点単独徒歩到達に向けて~グリーンランド北極圏750km単独徒歩行の報告~」を開催しました。
 本学の卒業生で冒険家の阿部雅龍氏が、平成28年3月初旬から5月下旬の約3カ月にわたり行ったグリーンランド北極圏単独徒歩行の記録を、自身のSNSに発信した文章と写真などで紹介。
 阿部氏は、当初1200kmを歩く計画の下、冒険を開始。スキーを履き装備を積んだ計150kgのそりを引いて徒歩行を進めましたが、出発から22日目、高い気温のため足元の氷が割れて海に落ちるアクシデントに見舞われました。体温が奪われ、手足の感覚が徐々になくなっていく中、悪戦苦闘して海氷上にはい上がりましたが装備を失い、翌日救助が到着するまでの間テントなしで一晩を過ごしました。ヘリコプターで運ばれ、手当てを受け療養した後、約1週間後に予定ルートなど計画を変更し徒歩行を再開。5月下旬に750kmほどを踏破したところで冒険を終えました。
 企画展は地元紙をはじめ複数の報道機関にも紹介され、また広く秋田県内外から多数の人が訪れました。また、9月23日には阿部氏本人が来館し、冒険を振り返るとともに、次の冒険への意気込みを語りました。
 阿部氏は最終目標として、平成29年冬に、約100年前に日本人で初めて南極を探検した白瀬矗(しらせ のぶ、秋田県出身)の足跡をたどり、徒歩で南極点に到達する冒険を計画しています。