小中学生対象防災授業を実施

 

水田教授による講義

 

模型づくりに取り組む児童

 

千屋断層を前に解説する鎌滝准教授

 

 秋田大学は10月29日、小中学生とその保護者を対象として防災に関する講義・解説を行う「ぼうさい教室in美郷町(主催:地方創生センター)」を実施しました。
 この事業は、秋田県内で過去に発生した地震に関する講義と、県内に残る地震痕跡の野外観察を通じて、身近な地域で発生した過去の地震について学び、防災意識の高揚につなげることを目的として例年県内各地で行われているものです。
 今回は1896年に陸羽地震(マグニチュード7.2)が発生した同県美郷町を舞台に11名が参加し、午前は水田敏彦教授(地震工学)による地震発生のメカニズムや秋田県の地震災害についての講義を行った後、陸羽地震により出現した千屋断層の模型づくりに取り組み、出来上がった模型を手に、正断層・逆断層の動きの違いを体感しました。午後には鎌滝孝信准教授(地質学)の案内で、同町の水田地帯や河辺にある断層や、陸羽地震でせり出した山に埋もれ5人の子どもが犠牲になったとされる場所等を見学しました。参加者からは「川べりを覗き込んだら断層面がはっきりと見えて驚いた」「地震の仕組みを理解して正しく備えることが大切だと思った」などの声が寄せられました。