秋田大学手形食堂

 今回は秋田大学手形食堂、店長の時岡香美さん、レジ担当の室田智子さんにお話を伺いました。

素敵な笑顔で取材に対応していただいた時岡店長(右)と室田さん(左)

 


 時岡店長は、手形食堂で募集していた3か月間の短期アルバイトに応募したことがきっかけで、以来30年間勤務しているそうです。現在では店長として、勤務されています。

 室田さんは、現在手形食堂で勤務すること9年目。レジ打ちが速くなるまでにおよそ3年くらいかかったそうですが、今では東北地方大学食堂の従業員の中でもレジ打ちの速さで名高く、学生や他の従業員の方々からも大きな信頼を得ています。

レジ対応をする室田さん

 


 手形食堂の1日の利用者数はおよそ2000人。そのうち昼の11時から13時の2時間の利用者数はおよそ1200人とのこと。特に多くの学生で込み合うのは12時からの20分間程度で、その間は従業員総出で席利用や特設コーナーでの対応に追われ、また、この時間のために朝から念を入れた仕込みがされていると言っても過言ではありません。

 食堂で使われる食材にはすべて食品カルテがあり、生協組合で登録された食材のみが使われるため、高い安全性が確保されているということです。それに加えて、食堂で提供されるメニューは他大学と統一されたレシピのため、いつでも安定した美味しさが維持できます。また、期間限定でしばしば開催される“○○フェア”と題されるイベントでは、通常では提供されないメニューも登場するなど、利用者を飽きさせません。大学食堂が学生や保護者、大学職員の方々さらには地域の人々に愛され、多くの利用者に利用され続けているのは、このような工夫が大きく貢献しているのでしょう。

 「学生さんたちが生協のコプリカカードを使うとき、ぜひ名前が書いてある表側を見えるように置いてほしいな」と笑った室田さん。日々食堂を利用する学生たちを母親のような気持ちで見守り、レジ打ちをしながらもカードの名前を見ることで、顔と名前が一致している学生も少なからずいると話します。時岡店長は、「一番のやりがいは、学生さんたちがおいしいと言ってくれること」と話し、室田さんも大きくうなずき共感しました。お二人の気さくで明るい物腰、そして学生を母親のような気持ちで見守る優しい表情は、手形食堂を支える大きな柱であると強く確信しました。

学生の皆さん、お待ちしています(一番左:時岡店長、一番右:室田さん)