~阿部さんおかえりなさい~

 4月27日に母校である秋田大学を起点とし、30日間で秋田県を一周する旅に出発した秋田大学OBの阿部雅龍さんが5月26日、学部の後輩や、学生時代の研究室の先生、親族、県外から訪れた支援者など多くの人に迎えられゴールの秋田大学へ到着しました。阿部さんは、その声援に笑顔と大きな声で「ありがとうございます」と何度も何度も言いながらゴールテープをきり、1ヶ月の旅を終えました。

 

 



 到着してすぐに、秋田大学の学生サークル“よさとせ歌舞輝”の皆さんが「興福舞」を披露してくれました。終わった後、サークルのメンバーにお話を聞いたところ、阿部さんが帰ってくる日に踊るというのは急遽決まったことだったらしく、練習期間も短かったそうです。しかし、そんな風には見えない息ぴったりの演舞で、舞の途中にも阿部さんへエールを送っていました。

 



 演舞終了後、「皆ありがとう!めっちゃかっこよかったよ」と阿部さんは叫んでいました。

 到着を迎えてくれた1人1人と言葉を交わしていく阿部さん。その中でインタビュアーの質問には「どこも印象的で、1番は選べない。ただ皆さんの笑顔とやさしさが印象に残っている」と答えていました。旅の途中では、人力車に子どもたちをのせたり、グループホームを訪問されたそうです。

 また、県北部の小坂町の『カツラーメン』。阿部さんも今回の旅で初めて食べたそうです。阿部さんいわく、肉々しいラーメンですが、辛味とのバランスでツルツルいけてしまうそうです。ぜひ皆さんも小坂町を訪れた際は、食べてみてください!

 インフォメーションセンターには今回の旅の軌跡が期間限定で展示されています。写真もほとんどご自分で撮影したそうです。一緒に展示を見ているときに「本当にすごいですね」というと阿部さんは「自分1人ではチャレンジすることしかできないですし。支えてくださる皆さんのおかげですから。だから自分はその気持ちに応えられるよう、やるべきことを曲げずにいたい」とおっしゃっていました。どんなときも人とのつながりを大切にして、感謝を忘れない。そんな阿部さんだからこそ、たくさんの人が応援したくなるのだと強く感じました。