平成28年度「卒業研究 中間発表会」を開催しました(地域科学課程・生活者科学)

2016年10月24日

西川竜二(地域文化学科 地域社会コース)


地域社会コースの西川です。大学は10月から後期が始まり、10月半ばに卒業研究の中間発表会を行ったので、今回はその様子を紹介します。
ここからは、私の指導学生の山口詠未さんに、レポートしてもらいます。

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秋田はすっかり肌寒くなり、朝晩は冬の気配を感じる10月も半分を過ぎました。就職活動もそれぞれ落ち着き始め、ほっと一息と思ったのも束の間、卒業研究に取り組む日々を送っている学生も多いのではないでしょうか。私もその一人できちんと研究を終えて卒業ができるように、担当教員のもと日々研究に励んでいます。

10月12日と18日の2回にわたり、卒業研究の中間発表会が行われました。私が所属する地域科学課程・生活者科学選修では最終発表だけでなく、構想発表と中間発表が行われています。学科や選修によっては、最終発表のみというところもあるようですが、研究を振り返ったり今後の見通しを立てたりする良い機会となっていると思います。

生活者科学選修では主に、食生活や食資源、健康・栄養、それから住環境などといった、身近な生活や地域活性に役立つ内容を扱っています。そのため研究のテーマは多岐に渡るものの、興味深い内容ばかりです。

<食生活・食資源・健康栄養の分野(指導教員:池本敦(1~4)、長沼誠子(5~10))>
1.高血圧症・肥満などの生活習慣病に有効な食品素材に関する研究
2.美容に有効な天然植物素材に関する研究
3.筋肉や骨の形成に有効な食品成分に関する研究
4.認知症予防に有効な山菜に関する研究
5.市民主体の食育事業の推進に関する研究-秋田市と食育関連団体を例に-
6.学校給食を通した食育に関する研究 -食嗜好に着目して-
7.「あきた伝統野菜」の食味特性とその活用方策に関する研究
8.食物への色彩付与による食味評価のコントロール
9.いぶりがっこの品質特性及び食味特性に関する研究
 -秋田大学オフィシャルいぶりがっこ 「いぶりばでぃ」の分析を通して-
10.秋田県産米「あきのきらめき」「つぶぞろい」の調理特性と嗜好特性に関する研究

<住環境・住生活の分野 (指導教員:西川竜二)>
11.秋田県内の生活支援ハウスの利用実態と冬期集住の可能性の検討
12.秋田県における戸建住宅への部分断熱改修効果のシミュレーション分析
13.若者の地域活動への参加が地域意識及び居住地選択に与える影響に関する研究
14.中心市街地の通行量調査の手法に関する研究
15.住環境教育の教材開発研究

中間発表に向けてこれまでの成果や試行錯誤の内容など、短い発表時間に分かりやすくまとめるのはなかなか難しかったのですが、改めて研究の目的や着地点を考える有意義な時間となったように感じます。また、発表後に学生や教員の方からいただいた意見を参考に、より一層研究に励んでいきたいと思いました。


写真1 発表の様子



写真2 学生間の質疑応答、教員からの質問・指導助言が行われました



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 ここからまた、西川です。発表の中で、13番のテーマは、「平成28年度 秋田大学教育文化学部卒業論文及び大学院教育学研究科修士論文テーマ公募」事業に採択されて取り組んでいる研究です。これは、教育文化学部が秋田県内の自治体・団体等に卒業研究のテーマを公募した結果、秋田県湯沢市からテーマの提案があり、その協力を得ながら行っている研究です。このように、本学部では、地域と連携した教育研究や地域貢献を重視しており、学生が望めば地域の自治体等と連携して研究に取り組む機会もあります。(この事業の報告会は、卒業研究の発表会とは別に、来年の3月頃に一般公開で開催されます)
(卒論テーマ公募: https://www.akita-u.ac.jp/eduhuman/guide/gu_theme.html)

 ここで紹介したようなテーマの学習や研究に興味・関心を持たれた高校生の方がいらっしゃったら、一緒に学び・研究しましょう。これから入学する人は、「地域文化学科(地域社会コース・生活科学領域)」で取り組むことができます。

(以上)