著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2022年11月01日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐藤 猛(准教授)・佐々木 千佳(准教授)
地域文化学科 国際文化講座所属
共著書:『ペストの古今東西~感染の恐怖、終息への祈り~』(秋田文化出版、2022年9月30日発行、税込1,650円)


 2020年、新型のコロナウィルスが世界中で流行して以来、これまで人類が経験してきた感染症への関心が高まっています。このうち最もよく知られ、また世界的に恐れられてきたペストについて、古今東西の人々が抱いた恐怖やその終息への願い、また悪疫流行の背景などを西欧と中国における文学・歴史・美術の視点から論じました。

【目次】
はじめに―コロナ禍から古今東西のペストへ
第1章  百年戦争下のパリと死に至る病
第2章  ヴェネツィア美術にみるペストの表象と救済
第3章  ペスト禍のシェイクスピア
第4章  ペスト菌に抗した中国
第5章  満洲国の中国人作家がみたペスト禍
おわりに―未来への架橋としての記録と記憶