機構長挨拶
秋田大学グローバルリソース研究機構長 安達 毅
2023年11月1日付で、国際資源学教育研究センターが改称され、新たにグローバルリソース研究機構となりました。前身となる国際資源学教育研究センターは、秋田大学の全学施設として平成21年度(2009年度)に設置されました。既に10年以上経過しますが、“資源分野の世界的拠点を構築し、持続可能な資源開発と我が国の資源確保に貢献する”という理念、目標は揺るぎないものだと考えています。一方、資源を取り巻く環境は多様性を増し、Society 5.0やSDGsはもちろん、グリーン社会を実現するための新たな取組や活動が求められているのも事実です。
国際資源学教育研究センターは、これまで秋田大学の資源分野の先遣隊として、資源国等を対象にネットワークを広げる活動を進めてきました。交流実績のある海外の大学は、20カ国24大学にのぼります。ショートステイプログラムなどを通じ、多くの若い人材と国際的な交流を続けるなど、貴重な経験、実績になってきたことは間違いありません。しかしながら、これらの活動は資源生産や資源開発を中心に、従来からの資源学を拠り所に世界展開を進めてきたように思います。21世紀後半に向けた今こそ、前述のSDGsやカーボンニュートラルをはじめ、地球規模課題への貢献、AIやデータサイエンス等を取り入れた資源学の刷新が求められているように感じます。
100年以上続く秋田大学の「資源学」を新たなフェーズに転換するためにも、グローバルリソース研究機構の戦略、ビジョン、実行力が大事になるはずです。これまで続けてきた特徴な取組は継続するとして、新たな視点をもった創造、変革に挑む時が来ました。機構構成員のみならず関係者一丸となって、グローバルリソース研究機構の発展と資源学の新時代を切り拓くための活動を牽引していきます。ご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。