阿仁合小学校の子どもたちとともに地域志向教育研究と教育心理学実習をコラボさせた試み

2014年12月08日

学校教育課程 発達科学選修 心理学研究室・森和彦


 秋田県の小規模小学校を巡回して心理テストバッテリーを組んだ小学生との交流の試みは記録上、今年で46年目(なんと現存する記録の一番最初にある学校も阿仁合小学校でした)を迎えました。開始当時としては珍しく学部1年生から学校現場に出て心理学研究室の特徴でもある心理テストを含めた子どもたちの評価と分析方法を学ぶ体験です。心理テスト実施だけなら教科書やマニュアルを読み解く力があればできるようになっているのですが、心理学の基礎的知見を活かした結果の運用方法や実際の子どもたちとの交流の中で“生きたデータ”を読みとる力を養う臨床実践的なトレーニングになっています。本年度は新たな試みとして、この実習に文科省から予算をいただいている地域志向教育研究を加えて、阿仁合小学校の子ども達と共に故郷の歴史、産業、地形、文化、生活についても、フィールドに出て直接本物と接しながら学び合いをしてきました。大変充実した行事になったと阿仁合小学校の校長先生にも喜んでいただきました。写真は最終データ処理が終わって所見を作成し、阿仁合小学校の全先生方と共に結果報告会を実施した時の様子です。学生も実習なので、最終報告にはテスト結果を踏まえた今後の個々の子どもたちへの指導の在り方まで話すことになり、現場の先生に多岐に渡ってご指導・ご助言をいただいてまいりました。お忙しいスケジュールの中、校長先生を御先頭に阿仁合小学校の教職員の方々、阿仁合地区の皆さんには大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。この様な取り組みは参加学生の教育心理学の実践的学習ができるという恩恵や、 無料で子どもたちの多面的な情報が得られて指導に活かせるという実施小学校にとっての恩恵ばかりでなく、子どもたちにとっても楽しく、かつ有意義なプロジェクト学習への参加となり、故郷に誇りを持つという意味でも有益だったと思われます。しかし同時に教育実習を始めとする過密化する小学校や大学の学校行事の隙間を狙って実施するという綱渡り的なプロジェクトでもあり、毎年『今年は実施できるか?』とハラハラドキドキしながら企画しているところでもあります。


阿仁合小学校最終報告会の様子



























 

今年も外部審査の季節です~環境活動継続中~

2014年12月05日

教育文化学部技術部(環境管理委員会事務局) 小林到


 教育文化学部は、平成26年度4月1日に学校教育課程と地域文化学科に生まれ変わりました。新しい
組織になった平成26年度も、私たちは環境活動を継続しています。
 その有効性について毎年12月に審査を受けており、今年も12月16,17日に外部機関による審査が予定されています。ですので、一般に秋田の12月は「雪」や「寒い」という冬のイメージがありますが、私たちにとっては「外部審査の季節」でもあるのです。

 学部の組織が変わり、教職員の所属する組織も変わりましたが、取り組む環境活動に大きな変化はありません。今年も活動目標をたて、日々の教育・研究活動の中で実践しています。組織が変わっても環境活動が滞りなく行われているのは、それを定めた環境管理マニュアルがあるからです。そういったマニュアルの有効性なども、外部審査では確認されています。

 だた、昨年まで4課程あったので大きく4つの括りで環境負荷や有益な活動を把握していましたが、今年から1課程1学科となったので2つでは大きすぎます。そこで、講座という新しい組織単位でもう一度括り直し、5つの講座単位で取り組みを把握しています。
 もちろん、附属学校園もこれまで同様環境活動に取り組んでいます。各校園の特色を生かし、毎年新しい環境への取り組みも見られるようになっています。

 外部審査を受けると、その結果が出るのはおよそ1ヶ月後です。これからは、ちょっとドキドキしながら、
しかし5年間の環境活動の経験に自信をもって教育・研究業務にあたります。


新しい組織図