【教員活動】横手市・近代美術館「みんなのMuseum研究会」
2025年06月06日
広報担当 和泉 浩
5月29日に教育文化学部の教室で「みんなのMuseum研究会」という研究会を開催しました。横手市にある秋田県立近代美術館が行っているアートを活かした地域課題解決の取り組みについての研究会です。
アートを地域に活かすための取り組みですが、みなさんはアートが地域や社会にどのように役立つと思いますか? 関心のある方は近代美術館(キンビ)のサイトを見てみてください(https://akita-kinbi.jp/)。サイトの「みる・しる・つくる」のなかに「みんなのMuseumプロジェクト」の説明があります。それと、ICOM(国際博物館会議)という組織があるのですが、博物館(Museum)の定義は時代とともに変わってきているので、これも気になる人は調べてみてください。2022年に新しい定義が採択されました。
アートは単純に社会の役に立つものではないからアートだ、と思う方もいるかもしれません。「芸術のための芸術」か「社会のための芸術」か。とてもおもしろい問題ですが、研究会では、林容子先生から対話型アートプログラム「アートリップ」での認知症の方たちへの取り組みと研究についての話し(これも関心のある方はサイトを見てみてください。http://www.artsalivejp.org/artrip/)、黒木健先生の秋田県内の高校でのアートと地域に関する授業実践の話し、安藤郁子先生のアートと地域の居場所づくりの話などがあり、デザインと地域づくりに取り組んでいる澁谷和之さんも参加されていて、地域でのアートとアーティストの力をとても感じることのできた研究会でした。
研究会には、横手市のまるごと福祉課で秋田県をリードする地域福祉の取り組みをされている阿部淳子さんも参加されており、近代美術館と横手市の福祉がどのように連携して展開していくかも楽しみになりました。
私の授業の受講生やゼミ生には公務員志望の学生たちも多くいるのですが、地域づくりや政策でのアートという視点、もっと授業でも扱った方がいいと感じました。アートによるまちづくりをしているところも多くありますが、そうした特定のまち以外にも、アートが地域や社会でどのように活かされているのか知らないままだと、活用するという発想もなかなか出てこないと思います。
小さいときは絵を描いたり、いろいろなものを作ったり、歌ったりすることが日々の生活のなかに、とても身近なものとしてあったと思いますが、成長するにつれてしだいに特定の人たちがやるものになっていきます。なぜ小さいときか、ということも考えてみてもよさそうです。
ところで「芸術」と「アート」という表現がありますが、何が違うと思いますか? 研究会でも「アート」という表現が中心でしたが、参加された方たちも、もしかしたら何となく使い分けていたのかもしれません。英語などではartですが、言葉のおもしろい点のひとつだと思います。Museumの訳としては博物館がよく使われますが、それでは美術館は? 近代美術館はMuseum?


